夏川りみインタビュー:連載初日

ryuQ編集室

2007年04月03日 00:01


CD『想い風(うむいかじ)』にはメッセージソングの数々。1曲目で涙しそうになった

ryuQ編集長:新しい旅立ちを感じさせてくれるアルバムで、春にふさわしいアルバム『想い風(うむいかじ)』。1曲目の『フルサト』から8曲目の『さようなら ありがとう』まで、どれもメッセージソングに思えて、気になるキーワードをマーカーで付けてみると、赤いラインでびっしりになりました。
全曲が夏川りみさんに書き下ろした曲との事ですが、作家さんたちがまるで夏川りみさんの“心”を代弁するかのような作品ばかりですね?

夏川りみ:今回のアルバムではじめて参加頂いたのは、槇原敬之さんで1曲目の『フルサト』なんですが、それ以外の楽曲については今まで一緒にお仕事をさせて頂いた方々なんですよ。きっと「夏川りみなら、こういうのはどうだ?」みたいな感じで毎回いろんなジャンルのものを持ってきてくださるんですね。詩の内容も以前は“癒し系”が多かったと思うんですけど、最近は“メッセージ性”のある歌詞が多くなったりして、私としても新しい挑戦かなと思って。

その歌の中で言っている言葉はとっても大切なことも多かったりもするので、“歌を通して”伝えられたらいいなと思っています。

ryuQ編集長:バラエティに富んだ作品群ですが、それぞれにメッセージ性があるようで1曲目『フルサト』(槇原敬之・作詞作曲)のこんなフレーズ
“とがった先の鉛筆じゃ だめな気がして 意味のない円を落書きをして まるくして書いた「ありがとう」”から、もう涙しそうになりましたね。

夏川りみ:槇原敬之さんとは、いつか一緒にお仕事したいなと思っていたんですね。その想いが伝わり、槇原敬之さんが作品を作ってくださるという事になって、“イメージをつかみたい為に一度お会いしたい”ということになったんです。そこはお食事という場だったんですけど、わいわいとご飯を食べながら、「沖縄には帰っている?」とかそういう話をしながら、「沖縄ってどういうところ?」って聞かれて「沖縄は素の自分でいられるところでもあるし、パワーをもらえるところでもあるから、やっぱり大好きな場所だね」って話をしているところから、『フルサト』というタイトルの曲が生まれるキッカケになりました。

それから、槇原敬之さんも「最近僕は“ありがとう”っていう言葉を大事に思っている」っていうお話をされて。また偶然にも私の大好きな言葉が“感謝の気持ちを忘れずに”なんですヨ。
それに“ありがとう”っていう言葉は自分で使っていても気持ちのいい言葉ですし温かいですよね。「相手に言われたらきっと笑顔になるような言葉だね」って話から、“ありがとう”っていう言葉を入れてくださったんです。

——そして最後の曲も“ありがとう”でしめくくっています。
(つづく/明日掲載予定)
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