「だいじょうぶの花@おきなわ」(チャリティーフォーラム)

ryuQ編集室

2010年05月21日 09:00


5/22(土)にハートフルなチャリティーイベント『だいじょうぶの花@おきなわ』公演が宜野湾コンベンション劇場で開催。古謝美佐子さんなどのハートに響く歌や、臨死体験者の木内鶴彦さんや芳村思風さんなどの貴重な講演など、出演者10組による音楽とトークのフォーラムです。どのようなイベントなのか主催者の一般社団法人日本だいじょうぶ普及協会の副理事・嶋田旺子さんに詳しくお話を伺いました。

——まず、“だいじょうぶ”というキーワードについてぜひお聞かせください。今、なぜこの言葉なのでしょう。

副理事・嶋田旺子:国境とか宗教とかを越えた「本当に平和な世界を作りたい」と思うのが本来の人間の姿だと思うんです。それをどこから手をつけていけばいいのかわからないかと思います。

以前は“もったいない”というキーワードが注目されたように、今の時代には“だいじょうぶ”という言葉が必要だと思うんですね。とても深い愛情のエネルギーを持つ言葉だと思っているんです。

日本語の“だいじょうぶ”には、母性と父性の両面を含んでいるんですね。お母さんの懐に抱いかれるような母性の“だいじょうぶ”と、勇気を与えてくれるような背中を押してくれるような父性の“だいじょうぶ”が含まれています。

実は“だいじょうぶ”は英語では細かいところまでは訳せないくらいの言葉なんです。

その言葉を相手にかけるというのは、深い愛情の言葉を声をかけているのと同じだといえるんですね。

ほかの人に“だいじょうぶ”と声をかけられるということは、まず自分が大丈夫でなくては声をかけられないじゃないですか。大丈夫な人ほど、相手に“だいじょうぶだよ”って声をかけられると思うんですね。

ですのでまずは自分が“だいじょうぶな自立した自分自身”を思い出して、自分からまわりに、日本から世界に、ポジティブに変えていける、そういうキーワードだと思うんです。
“だいじょうぶな自分を思い出せる”、そんなキッカケづくりになったらと思っています。



——今、“だいじょうぶ”とは正反対のような社会情勢ですよね。たとえば沖縄では普天間問題があって、とても大丈夫ではない不安な状況にありますが、そこであえて“だいじょうぶ”というキーワードで前向きに前進していけるものでしょうか。

嶋田:そうですね、大丈夫ではない出来事はどんどん起こってくるかもしれないそういう時だからこそ、ですね。
今、ネガティブな言葉がメディアを通して世の中にいっぱい出ていますが、心配や不安が募るばかりなんですよ。エネルギーが落ちていく一方の状況で、大丈夫ではない人にとっては「一体何が大丈夫なんだ?」となるかもしれません。

たしかにポジティブシンキング(前向き志向)で「大丈夫だと思おう」というのもあるかもしれません。ですが、実はそれだけでは無いんですよ。

究極の話でありますが、今ある状況は「心配で不安な状況」であっても、良いことでも悪いことでもすべては大丈夫な方向に向かってつながっているので、今、自分が望まない方向に進んでいても大丈夫な未来につながっているんだと受け入られるというのが、それが解決の方法のひとつでもあるんです。

——僕の個人的な体験でいえば、日頃、日常を過ごしながらやってくる“良い事”も“悪い事”もすべてがタイミングだと思って、受け取っているんですよ。悪いことでも向き合って一歩踏み込んでいくことで解決の道が開けていったり。

嶋田:その通りだと思います。自立した人間はそうとらえ方をしていたりしているんですね。“心配”“不安”“恐怖”の泥沼にはまっていかない為には、そういう向き合い方が大事なんです。

実はどんな人でも、“元々は自立している”んですね。“それを思い出すだけ”なんです。「大丈夫な自分を思い出しましょう」という気づきのキッカケづくりで、これを日本から世界に伝えたいミッションなんです。それが“だいじょうぶ運動”の神髄ですね。

——みんなは本当はすでに満ちていて大丈夫な存在なのに、そこに気付かれないように不安などで曇らせている、そういうのも逆にあったりするのかなと思うこともあるんです。

嶋田:その通りですね。邪魔するエネルギーもまたいっぱいあるので、そういうことに振り回されない為にも、本当の自分を思い出す事に焦点を合わせていくことで、凄い勢いで自分が変わっていきます。もしその過程で困難が訪れても、“ピンチはチャンス”という言葉がある通り、道は開けていけますので。

——だいじょうぶの花の“一輪の奇跡”の一輪は、一厘ともかけているというお話ですね。一厘=0.1%という希望を秘めた可能性ということで。

嶋田:著名な『日月神示』にも書かれている“一厘の仕組み”の一厘ともかけているんですね。退廃するのは容易いことで、それを好転させるほうが結構大変な状況。99.9%困難な情況にあっても、0.1%の可能性で成功することが未来に見えているのなら、それは大丈夫だと。

その未来を先に見てきた人も中にはいらっしゃるんです。それが今回5/22に出演される木内鶴彦さん(臨死体験者)だったりするんですね。

——この情況からヒーローか誰かが助けてくれるというような希望ではなくて、小さな一人一人が気づくことによって目が覚め、まやかしに惑わされず、心から大丈夫と安心できるような未来を作っていけるのではないかとも思うんですね。

嶋田:そうですね。外側に求めるのではなく、“自分の中にすでに在る”ということ。すでに自分の内側に満ちていて、それに気付く。これは大乗仏教にもいえることですよね。語呂合わせではないのですが、だいじょうぶの精神は大乗仏教とも近いものがあるともいえます。ちょっと難しいことかもしれませんが、このイベントはその入口ですね。

——難しいようで、じつは案外シンプルなのではないかなと思うんです。それを自分の頭のなかでつい難しくしているだけなのではないかと。

嶋田:実はそうなんです。“難しい”と思っている固定観念があるだけなんですね。
「本来人間は幸せになることが当たり前で不幸になるほうが難しい」と言われているんです。ですので、難しいほうを選択していないかということです。

“未来は大丈夫”ということを、そんな自分自身を信じてみてください。
3〜4時間の盛り沢山のイベントに浸ってみて、ぜひ確認してみてください。

今回のイベントで、まずは“だいじょうぶ”というキーワードに、ゲストからの歌、踊り、講演から、あとは場の空気からも、ひとつになって体験してもらえたらと思います。

チャリティイベント
だいじょうぶの花@おきなわ
日時:5月22日(土) 午後2時[開演]〜午後6時[終了予定]
会場:宜野湾市 沖縄コンベンションホール劇場棟(→地図はコチラ)
出演(順不同・敬称略):
木内鶴彦(彗星研究家)、N’Jami(沖縄出身コーラスグループ)、
ノ・ジェス(JAPAN DREAM)、奈月(ヒーリングボイス)、
芳村思風(思風庵哲学研究所所長)、朝崎郁恵(奄美島唄の唄者)、
金城久美子(オペラ歌手)、琉球きらら(沖縄芸能集団)、
古謝美佐子(沖縄民謡)、下地則子(司会)
主催:一般社団法人 日本だいじょうぶ普及協会
後援:宜野湾市、宜野湾市教育委員会、南城市、
琉球新報社、沖縄タイムス社、エフエム沖縄、
ラジオ沖縄、琉球放送、琉球朝日放送
入場料:前売り2300円(当日+500円)
(※このチャリティイベントの収益は認定NPO法人「アンビシャス」や、児童養護施設石嶺児童園、宮崎だいじょうぶ自然楽校などを通じ、難病支援や、国内、県内の若者たちの自立支援の為に使われます)

(取材: 桑村ヒロシ)

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