沖縄国際アジア音楽祭−musix 2010−

ryuQ編集室

2010年03月19日 09:00


沖縄県が主催する『沖縄国際アジア音楽祭 −musix 2010−』がスタートしています。「音楽があふれる街」をコンセプトに、期間中は那覇市国際通りと沖縄市ミュージックタウン音市場を中心に、ライブハウスやストリートなど、街の至るところで国内外のアーティストによるライブが行われます。

3月6日(土)・7日(日)のオープニングステージを皮切りに、26日(金)・27日(土)・28日(日)のメイン3日間は、那覇市と沖縄市を中心に音楽イベントを開催。
加えてそれまでの3週間も、無料ライブやビッグネームのスペシャルステージ、ライブハウスを巡る周遊ステージや、沖縄音楽のルーツを探る文化交流イベントなど、60組以上ものプログラムが目白押しです!

オープニングでは、仲井眞弘多県知事から開催挨拶の後、県内様々な地域の民俗芸能や、サルサ・ジャズ、若手島唄の無料ライブが2日間に渡り披露されました。県庁前広場ということで、県民に混じり、観光客や修学旅行生の姿も多くみられました。

また、両同日、県立博物館・美術館では「日本の音フェスティバルin沖縄」が開催。こちらは坂田明さんやおおたか静流さん、佐渡の鬼太鼓座(おんでこざ)や韓国、台湾などのアジア諸国のミュージシャンや、箏、琉球箏、尺八、笛、ムックリ他、古来の楽器をじかに触れる展示やワークショップ。琉球の御座楽(うざがく)で使用される楽器なども展示され、自由に手にとって日本やアジアの楽器に触れていました。

今回、なぜこの音楽祭を開催するに至ったのか、県の実行委員会に伺いました。

開催のきっかけは?

個性があり、豊かな文化を創造してきた沖縄の音楽を世界に羽ばたく沖縄の文化産業として発信・発展させたいという強い思いから企画がスタートしました。

musixにはどんな意味があるんですか?

これは、Music=音楽が、クロスする場所を目指して名づけられています。いろんな音楽やたくさんの人々が交差して、ここ沖縄で出会う音楽を通じ、感動・喜び・興奮、またそれらが新たなエネルギーとなるよう、世界中に発信していきたいと考えています。

具体的には、どんな音楽イベントなのでしょうか?

沖縄国際アジア音楽祭 −musix 2010−では、この3月を音楽祭月間としています。沖縄をはじめ、アジア各国から招いたたくさんのミュージシャンと音楽ファンが集い、新たなミュージックシーンとして展開する都市型の音楽イベントとなっています。

イベントの見所は?

はい、見所は「この音楽祭に来れば、何か楽しいことがある」「あたらしいことが見つかる」というところです。なので、世界中から注目される音楽祭になりたいと思っています。

また、古来から特に沖縄と深いつながりのあるアジア各国との文化交流、アジアの方々との音楽交流も見所のひとつかと思います。


主なイベントスケジュール

浦添市:
3月20日(土) 浦添市てだこホール 小ホール(浦添市)
沖縄の古謡コンサート2
『古謡と沖縄音楽の近代化 〜山内盛彬生誕120周年記念コンサート〜』

(一般前売り1,200円、学生前売り1,000円/開場17:30 開演18:00
 出演者:照喜名朝一(人間国宝)、登川誠仁、他)


那覇市:
3月24日(水) 那覇市パレット市民劇場
沖縄音楽の軌跡 第一夜『アジア伝統音楽の夕べ』
琉球王国時代の宮廷音楽である御座楽や、中国・韓国・台湾・インドネシアの伝統音楽が一堂に会し、アジアとの交流の中で育まれた沖縄音楽の源流を探ります。
(一般前売り1,200円、学生前売り1,000円/開場18:30 開演19:00
 出演者:御座楽・御座楽復元演奏研究会 他)


3月25日(木) 那覇市パレット市民劇場
沖縄音楽の軌跡 第二夜『安里屋ユンタ 旅に出る』
竹富島で生まれた「安里屋ユンタ」に着目し、さまざまな形でカバーされてきた歴史を辿り、沖縄音楽の魅力に迫ります。
(一般前売り1,200円、学生前売り1,000円/開場18:30 開演19:00
 出演者:青柳拓次、沖縄市諸見里青年会、沖縄竹富郷友会、
 OJAオーケストラ(沖縄ジャズ協会)、大工哲弘、ポール石垣、与世山澄子)


3月27日(土) パレット市民劇場
『NIPPONIA〜世界に愛されているニッポンの歌たち〜』
「移民」をテーマに歌でTHE BOOMの宮沢和史さんがプロデュースします。
(前売り3,500円/開場18:00 開演18:30
 出演者:宮沢和史、ディアマンテス、大城クラウディア 他)


3月27日(土)、28日(日)
那覇市を中心にMONGOL800やかりゆし58をはじめ、県内外のミュージシャンが出演! ブルース、ジャズ、ロック、島唄、インディーズなど
こちらは周遊チケット(リストバンド)で下記のライブハウスが廻れます。
※1日ごとの周遊券に なります。
(那覇市:ライブステージ周遊券 前売り3,500円
 ナムラホール桜坂セントラルD-Set Cafe´桜坂劇場ホールA
 〜桜坂劇場ホールB〜ライブハウス島唄ライブハウスもーあしびチャクラ
 〜バンターハウス〜)


沖縄市:
3月27日(土) 沖縄市民会館
『オキナワノウタスペシャル』
第一線で活躍中のアーティストによるコラボレーションライブ。
贅沢なメンバーでお届けいたします。
(前売り3,500円/開場17:00 開演18:00
 出演者:夏川りみ、パーシャクラブ、下地勇、
 よなは徹、ティンクティンク、しゃかり)


3月28日(日) 沖縄市民小劇場あしびなー
『綾庭の宴 琉球〜OKINAWAファンタスティック歴史絵巻〜』
ゲストシンガーに古謝美佐子さん、脚本に城間裕司さんを迎え、コザ・がじゅまるの木・ジーファー(簪)をキーワードに500年前から現代までの恋をファンタスティックにコザのミュージカルを上演します。(上演前にはプレイベントも)
(前売り3,500円/開場17:00 開演18:00
 出演者:ゲストシンガー 古謝美佐子、琉球美少女舞踊団ハイビスカス 他)


3月26日(金) ミュージックタウン音市場
『ワールドフェスinコザ』
第一線で活躍中のアーティストによるコラボレーションライブ。贅沢なメンバーでお届けいたします。
(前売り3,500円/開場18:00 開演19:00
 出演者:柳ジョージ、THE WALTZ(ザ・ワルツ)、
 カルロスJサラダーニャ/Eddie&Mike)


3月26日(金) ミュージックタウン音市場
『〜未来へのメッセージ〜オキナワンロックの軌跡』
コザで数々の伝説を打ち上げてきたロックなアーティスト総出演!
(前売り3,500円/開場18:00 開演18:30
 出演者:紫(MURASAKI)、ヒゲのかっちゃん&JACK NASTY's BAND 他)



最後にmusix2010に遊びに来られる皆さんへ向けて、ぜひメッセージをお願いします。

街のいたるところで、ステージを設け、まちに音楽が溢れるシーズンとなります。日本一早い夏が訪れる沖縄で、音楽を聴きながら、沖縄をぜひ満喫していただきたいと思います。

3月26日(金)の初日には、メイン・オープニングとして、県民広場前で「沖縄ちゅらうたコンサート」や、音楽産業の活性化を目的に、カンファレンスも開催します。音楽関係者が集まり「Googleが考える音楽コンテンツビジネス」の基調講演や音楽産業全般にまつわるパネルディスカッションなど、音楽を取り巻く最新情報と課題についての意見交換を通して、音楽ビジネスの新たな展開につなげようという取組みも行うとの事です。

また28日(日)のみ、県庁前広場〜ミュージックタウン音市場間に、無料バスが運行されます。(オフィシャル・ガイドブック参照)

ご紹介したほかにも、たくさんのイベントが行われます。無料有料含めて、詳しくはHPや街中で配布しているガイドブック等をチェックしてみてください。

沖縄国際アジア音楽祭 −musix 2010−
Official Site: http://musix-okinawa.com/
E-mail: hirayats@pref.okinawa.lg.jp

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