6月1日は全国的に衣替え。制服が夏服になる夏のファッションへの切り替えの日の目安となっていますが、沖縄県ではこの6月1日は「かりゆしウエアの日」です。
「かりゆしウエア」は
地球環境に優しいクールビズファッションとして、沖縄のライフスタイルに合ったシャツとして、県内では会社のユニフォームや冠婚葬祭など公的の場への着用はもちろん、普段使いにも広く親しまれていますが、この「かりゆしウエア」の日を記念して、より多くの方にさらにかりゆしウエアを愛用してもらおうと、普及PR促進を目的として、これまでに使用している着古したかりゆしウエア3枚と新品1枚を無料で交換出来るというユニークなイベントが県庁前広場で行われました。
このイベントは、働いているサラリーマンでも参加しやすいようにと、昼休みの時間に設定されました。午前11時を過ぎると、家族みんなの着古したかりゆしウエアを集めてきたというお母さん方や、会社単位で社員一同の使用済みユニフォームをまとめて交換しようという方、毎日着ているので新しい柄に取り換えたいというかたなど、様々なかりゆしウエア愛用者が集まりはじめ、12時の開始時間には大賑わいで新しいかりゆしウエアを選んでいました。
ただし、注意事項として交換出来る使用済の着古したかりゆしウエアは県内の製品であるという条件があり、限定200名とあって整理券も発行されました。
持参したかりゆしウエアは、1枚1枚係の方がチェック。
中には残念ながら、外国製品や県外での縫製品もあり、沖縄県のかりゆしウエアとは違うと交換出来ずに持ち帰った方もいました。
沖縄県の「かりゆしウエア」には定義があります。認められた商品には龍柱がデザインされたタグが付けられて販売されています。
条件は、
1)県産品であること
2)沖縄らしさを表現したもの
3)県内の工場で縫製されたもの
としています。
会場には、わかりやすいようにそのタグが大きなポスターで掲示され、アピールされていました。
記念式典では、1年中かりゆしウエアを愛用し、ミスターかりゆしウエアの名で親しまれている沖縄県ホテル旅館生活衛生同業組合理事長の宮里一郎さんから、
「今年は新しい試みとして修学旅行生に貸し出すレンタルかりゆしウエアを提案、用意しました。実際に沖縄で過ごす生徒さん達に修学旅行の中で着用していただき、着心地を実感して楽しんでもらい、さらに愛用者が広がることを期待しています」と、ユニークなアイデア企画が発表されました。
さて、この日交換にと持参された着古した使用済のかりゆしウエアは、7月に県ダバオ協会がフィリピンのダバオに慰霊訪問に行く際にお土産として持参され、ダバオの方々に寄贈されることが決まっているそうです。
ダバオにはこれまでも、使用済のかりゆしウエアを寄贈して大変喜ばれ、現地の方々に再着用され、活用されているそうです。
みなさんはどんな風にかりゆしウエアを楽しんでいますか?
最近では、お母さんとお子さんがお揃いで楽しむかりゆしウエアや、リゾートウエディングの出席指定の着用などと活用が広がっていますので、こうした記念日をきっかけに、さらなる愛用者が増えることが期待されています。
(文+写真: 吉澤直美、編集: KUWA)