映画『ANPO』

ryuQ編集室

2010年09月30日 09:00



9月18日より東京、神奈川を皮切り上映が始まった映画『ANPO』。
口コミ(twitter)サイトなどで、感想のつぶやき旋風が起きて一躍注目されています。

沖縄では、那覇の桜坂劇場で、10月9日より上映が始まりますが、先日プレミア先行上映が行われ、それに合わせて映画『ANPO』の監督・プロデューサー、リンダ・ホーグランドさんが来沖されました。

沖縄のへの想いが深いという監督に、特別にお会いしてお話を伺ってきました。


待望の映画公開始まる!

――すでに東京で上映が始まっていますが、感触はいかがですか?

リンダ・ホーグランド監督:映画をみて、あらためて考えるいいキッカケになったと若い人たちの反応がいいです。また記憶の回路が開いたという声もあるなど、嬉しい声が届いています。

――沖縄では10月9日から上映開始ですが、沖縄に来られて、公開直前の今、どんなお気持ちですか?

リンダ監督:沖縄での反応はとても気になります。これまで沖縄には県民大会なども取材に来たのですが、本土との温度差を直接肌で感じてきました。しかし取材を通して、沖縄の地元の方々と触れ合うと、本土とは違う寛容さも実感しました。だからこそ、地元の反応が気になります。


沖縄への特別の想いとは?

――映画には沖縄関係者がたくさん出てきますね。写真家の比嘉豊光さん、写真家の石川真生さん、佐喜眞美術館の佐喜眞加代子さん、映像作家・山城知佳子さん、高里みずずさんなど、沖縄や沖縄に関する方々が多く登場しています。映画へ込めた沖縄とは?
リンダ監督:最前線の沖縄であるから必然的に入ったのです。比重が特別に多いわけではないです。沖縄をとりあげたのは映画の20%ほどです。ですがANPOは今も沖縄で感じ取れます。沖縄をはずしてはこの映画はありえなかったのです。

――「安保」という漢字を映画タイトルでは「ANPO」と表記にされたのは?

リンダ監督:監督がアメリカ人であることをまず知ってもらいたかった。そして、この映画ではナレーションもつけませんでした。人間の根本的なありかたを問い直す映画として、アートを切り口にしています。
芸術家が表現したアートからANPOとはいかなることか、本質的なことを考えることを期待しています。

――沖縄で映画をご覧いただくみなさんにメッセージをお願いします。

リンダ監督:この映画は沖縄なしでは作れませんでした。そしてその沖縄には、寛容に対応してもらったことに感謝しています。完成させた映画で感謝の心を伝えたい。ぜひご覧ください。
また映画を見た後で、ご意見感想はtwitterでどんどんつぶやいてください。みなさんの声を反応を楽しみにしています。

※ANPO(安保)とは何か?

日本で生まれ育ったアメリカ人、リンダ・ホーグランド監督が、60年安保を知るアーティストたちの証言と作品を通して迫るドキュメンタリーを映画制作。
今の日本、そして沖縄へ、芸術作品からさまざまなメッセージをあなたも受け取ることでしょう。

読者プレゼントのお知らせ:

監督・プロデューサー:リンダ・ホーグランドさん直筆サイン入りの映画『ANPO』パンフレットを1名様にプレゼントいたします。
ご希望の方は、ご応募はコチラからどうぞ。

映画映画『ANPO』
公式HP:http://www.uplink.co.jp/anpo/

10月9日(土)~
桜坂劇場(那覇市)で上映スタート!


(文+写真: 吉澤直美、編集: KUWA)
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