沖縄の島には、なかなかプロレス大手の興行がやってこない。
「沖縄に夢のプロレスを」。
地域密着型プロレスで知られる大阪プロレスの創始者であり
プロレスラーのスペル・デルフィンが立ちあがり、
沖縄に地域密着型のプロレスを旗揚げすることに。
スペル・デルフィンと沖縄のつながりといえば、
奥さんが県出身の早坂好恵さんであることも知られるところ。
沖縄県の「ベンチャービジネスサポート事業」にも採択され、
沖縄でほぼ毎晩のようにプロレスの試合が繰り広げられることになった。
(
→試合日程はコチラから:
7/25以降夏休み&シーズン中はほぼ毎日開催)
常設リングのある会場は観光客にもアクセスがしやすい国際通り。
沖縄の新しい娯楽施設は、地元の人にはもちろん、観光客にも嬉しいところ。
また、試合前のエキシビジョンでは、なんと、
リング上で花笠を被った本場の琉球舞踊が鑑賞できるのも沖縄ならでは。
彼らのリングネームから得意技まで、沖縄にちなんだネーミングが
いちいち面白い!(
→選手紹介はコチラから)
プロレスの試合ではあるけれど、彼らのエンターテイメント性は、
親子でも鑑賞を楽しめるようなところがいい。
そして「プロレスほど夢を与えられるスポーツはないので、沖縄で夢と希望が溢れる団体にしてゆきたい」と語ってくれたスペル・デルフィンの新しいマスクには、沖縄プロレスのロゴが映える。
なんと、宇宙戦艦ヤマトや銀河鉄道999などで知られるあの著名な漫画家・松本零士さんの手によるものだ。
グッズも、そのロゴが入ったオリジナルグッズが充実。
海人TシャツとコラボしたオリジナルTや、
怪人・ハブ男vsミル・マングースの死闘バトルTなどがナイス。
そして選手自らが売り子になり、ファンとの距離感が近いこと。
距離感といえば、全席リングサイド席のような近さなので、
どの席からでも迫力満点の試合が観戦できそうだ。
旗揚げ戦となった7/5には、各プロレス団体からのゲストや
友情出場があり、たとえば現役の女子プロ選手(豊田真奈美選手など)や
ウルトラマンロビン選手の参戦のほか、
会場内には、みちのくプロレス社長の姿も。
(また、獣神サンダー・ライガーからの花輪などもあった)
スペル・デルフィンといえば、たけしプロレス軍団、
大仁田厚がいた頃のFMW、みちのくプロレスなどを経て、
大阪プロレス(そして沖縄プロレス)を旗揚げしたレスラーでもあり、
その交流の深さがうかがえた。
また沖縄プロレス旗揚げの初戦は、いきなり幻のカードだ。
今では禁止となってしまった“ハブvsマングース”のショーがプロレスで復活する。怪人・ハブ男vsミル・マングースという好カード。
旗揚げ戦では、ハブ男に噛まれたミル・マングースのお尻が痛々しい姿になってしまったアクシデント(?!)もあった。
これからもきっと、この因縁の対決は続くのだろう…。
それぞれの試合は、そんなお笑いの要素も含みながらも本格的。
宙高く舞う空中殺法から、スピーディーなロープワーク、
選手たちがぶつかり合うその生の姿は、超ド級。
これぞエンターテイメント!
地元沖縄から来たというお客さんからは、
「面白いですね、またちょくちょく観に来たいです。」
という感想の声も。
試合中の、地元沖縄からのお客さんの野次(声援)も
やっぱり沖縄らしくノリがいい。
スペル・デルフィンは試合後、そして最後にこう語った…
「なにより皆さんからの声援があったかい! こういう盛り上がりかたは近年のプロレス界には無かったもの。
(最近のプロレスの試合といえば、意外にも会場内が静かなもの)
お客さんも一緒に楽しむという感覚から遠ざかっていたと思うんです。
今回のように、プロレスという“イベント”を楽しんでくれているという、沖縄の皆さん(の声や気持ち)に救われて、気持ちいい試合ができました。また、観にきているお客さんも気持ちよく観て頂けたと思います。
沖縄プロレスで“沖縄”という名を使わせて頂いている以上、地元の皆さんにも愛されるプロレスを目指してゆきたいと思います!」
※沖縄プロレスの公式HPで試合予定などチェック!
http://okinawa-prowres.jp/
※沖縄プロレスの公式ブログはコチラ
http://blog.ti-da.net/_t51
(スペル・デルフィン社長の日記ブログなどなど)
『沖縄プロレス』
住所:那覇市松尾1-3-1
エスプリコートビル5F
(文+写真: 桑村ヒロシ、取材協力: 沖縄プロレス)