恋しくて~高校生限定試写会&完成披露記者発表

ryuQ編集室

2007年04月17日 00:00


「ナビィの恋」、「ホテルハイビスカス」を手がけた中江裕司監督の最新作は、BEGINの名曲「恋しくて」を題に掲げた、沖縄県産純愛ラブストーリー。

舞台は石垣。ハジカサーな栄順と、幼馴染みのプーヒヤー加那子が高校で再開し、加奈子の兄、アシバー清良の「バンドミカスドー」の一声で、ナチブー真、ヨーバー浩も加わりバンドを結成。試行錯誤しながら歌い続けているうちに、それぞれが大切な存在や友情の深さに気づき、相手を思いやる心を持ちながら、成長していく姿が描かれています。

映画の出演者は、応募者3500人の中から選ばれた、高校生達。今回、公開直前に、県内高校生を集めた試写会が行われ、300人を超える高校生が桜坂劇場に集まりました。

中江監督は、「作品を作る中で、オーディションを受けた高校生からインスピレーションをたくさんもらった。これは、応募した高校生の皆と一緒に作った映画」と話していました。上映中は、皆スクリーンに釘づけ。笑い声あり、恋の告白シーンでは、ひやかしの声も上がったり、場内は映画の中にすっかり入り込んでしまいました。思いもかけないシーンもあり、終了後、思わず涙ぐむ子も。主人公が同世代なので、とても自分に身近に感じたようです。

記者会見では、高校生の質問に対して独特のキャラを持つ、浩役の大嶺健一君が、会場を沸かせていましたが、加那子役の山入端佳実さんは、39度近い熱を出し、撮影の合間に病院で点滴をしながら踊ったシーンもあったそう。栄順役の東里翔斗さんは八重山出身。映画の撮影の間は、自分でなく「栄順」になりきり、気持ちを切り替えて演じたそうです。

真役の宜保秀明君はギターと髪型をリーゼントにすることで演ずる覚悟を決めたそう…。

覚悟といえば、中江監督も撮影地を石垣と決めたときは決意を強くしたといいます。「石垣は光がとても強く明るい。光が強いという事は闇も濃い。高校生という多感な時期を、八重山の風景とあわせながら、明暗の面も全てとらえて表現したいと思った」と話していました。

この映画のもうひとつの見所は、女優の平良とみ、ジャズの大御所・与世山澄子、奄美民謡の重鎮・武下和平、宮古民謡界の第一人者・国吉源次など、脇を固めるベテラン達。名曲もたくさん登場します。ちょっと意外な人も登場するので、お見逃しなく。

そして、BEGINが愛する人達への感謝の気持ちを込め、映画の為に書き下ろした曲「ミーファイユー」が心に染みます。まずは劇場でじっくり味わう事をお勧めします。

青春ラブストーリーでありながら、八重山の美しい風景、祭りや歌、地元の日常と人々の魅力がつまった映画「恋しくて」。上映前のイベントも目白押しですが、いよいよ4月28日から上映開始。東京のほか(詳しくは公式HPにて)、県内では桜坂劇場とリウボウホールにて上映開始です!カウントダウンですね。さあ、皆で“バンミカスドー!”

※桜坂劇場では、4月23日(月)から、映画『恋しくて』キック・オフ・ウィークとして、応援ライブやシネマトークと、盛りだくさんなイベントが登場します。

4月23日(月) 新良幸人
4月24日(火) やなわらばー&オレンジクロバー
4月25日(水) 池田卓
4月26日(木) バンミカン・オンステージ
4月27日(金) おすぎのシネマトーク『恋しくて』スペシャル

詳細は、『桜坂劇場公式サイト』でチェックしましょう! 
http://www.sakura-zaka.com/index.html

『恋しくて』オフィシャルサイト
http://koishikute2007.jp/

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