どうぶつ奇想天外!の千石先生『沖縄という宝箱』
TV番組『どうぶつ奇想天外!』などでお馴染みの千石正一先生が、おきなわワールド『ハブ博物公園』で夏休み生き物教室『沖縄という宝箱』を8/1に開催しました! 千石先生自らつけたというテーマタイトル“沖縄という宝箱”とは。そしてそこに込めた想いとは。(※単独インタビュー付き)
■ハブ感謝祭(8/1〜8/8)
8月2日の“ハブの日”を記念して、ハブ博物公園では『ハブ感謝祭』(8/1〜8/8)を実施中。その目玉企画のひとつとして、あの千石先生の特別講演が実現しました。
沖縄に生息するハブは毒蛇として畏れられていますが、「よく知られていない(理解されていない)からこそ誤解を生み、イメージだけで“嫌い”といわれてしまう。少なくとも、“嫌いだから殺す”というのはたとえ動物だからって間違っている。むしろ、保護しないとヤバイかもしれない。というのは、ハブは沖縄の生態系のトップにいる。アフリカでいえばライオンだよ。それがいなくなると生態系そのものが崩れてしまう」のだそうです。
「だから“この島にいる動物は皆特別”なんだよ。“自然の一部なんだ”と“存在を認めて”あげて、どうか“嫌いにならないで”ほしい」とのこと。これは、この世の中の人間界にも通じる言葉ですよね。
■この島々にいる動物は皆、宝物とは?
千石先生は「沖縄は地球全体からみても重要な宝箱だと思います」とのこと。それは「150万年前に大陸と琉球諸島や日本列島がまだ繋がっていた頃に渡ってきた“生きた化石”が取り残され、“生き物のタイムカプセル”の状態で現代に残っている」んだそうですよ。
それも、各島々で取り残された状態なので、たとえばハブの場合でも、奄美、徳之島、沖縄、八重山では、ハブの柄が違うんだそうです。またその島々のハブごとに毒のタイプも違うそうなので、たとえば台湾ハブが沖縄にやってきて交配して雑種が生まれてしまったら、それに対応した血清が作れずに大変なことになるらしいですよ。それが現実に起きてしまっていて厄介な情況らしいです。その島のものは小さな動物であっても持ち出してはならないのはこういう理由もあったのですね。さらには…
たとえペットであっても外来種を育てきれずに野生に放つと在来種への“遺伝子汚染”が起こるそうです。こういう行為は30万円以上の罰金が課せられるそうですよ。
遺伝子汚染の果ては、両方の元の種を絶滅させてしまう恐れがあるそうです。これは大変なことですね。
■ハブvsマングース?
“ハブvsマングースのショー”って最近では見かけませんが、以前、ハブと外来種のマングースを闘わせたらマングースが勝ったそうで、それを見た方々が“マングースを野に放ったらハブが減少するかも?”と思い、奄美と沖縄でそれを実行したそうです。で、結果どうなったのか? マングースはわざわざハブとは闘わず、捕食しやすい在来の小動物たちを狙っていったそうです。奄美ではアマミノクロウサギが激減、沖縄ではヤンバルクイナが激減。どちらも絶滅危惧種となってしまいました。
このようにその島には存在しないはずの外来種を持ってきて野外に逃がしてしまうと、“島の宝”(=地球の宝)が失われてしまう危険があるのだそうです。
興味深い話は次から次へと続きました。講演終了後、今回参加した地元小学生に感想を聞いてみました。
「知らなかったことをいろいろ知ることができたので、ハブについて怖かっただけのイメージが少し変わりました」(みのりさん/那覇市)
■千石先生から沖縄へのメッセージ
——今回、千石先生が自ら名付けた講演名『沖縄という宝箱』に込めた想いを聞かせてください。
千石先生:この島に住んでいる人にとっては、キノボリトカゲなんて珍しくもなんともないと思っているかもしれないけれど、実は地球全体でみると珍しい生き物でね。ここはとても大事な島なので、あまり軽く考えず、自然をもっと大切にしてほしいと思いますよね。
——今の子供たちに、一番伝えたいこととは?
千石先生:以前は日本にもまだ自然がたくさん残っていて、東京も今では埋め立てられてしまった大森海岸などでもつい何十年か前はまだ水が綺麗で、食べられそうな魚がいっぱい泳いでいた。そういう環境を大人たちが無くしてしまって、今の子供たちには「ごめんね」という気持ちが強いね。
では今の大人たちがどうして自然を破壊してきたかというと、自然というものが大事だということをちゃんと習ってきていないんだよ。だからその大切さをぜひ学んでほしい。そういう現状だからこそ、自然とはこういう大事なものなんだということをこれからも伝えていきたいですね。
●おきなわワールド『ハブ博物公園』からお知らせ:
・8/8(日)まで『ハブ感謝祭』を実施中!
ハブ酒を感謝価格で販売中です。
・8/14(土)からは、
沖縄爬虫類 神秘写真展『山守の鎮座(カミノチンザ)』
が館内でスタートしますよ!
沖縄の野生のハブ・爬虫類をテーマにした巨大写真展です。
・詳しくはおきなわワールド『ハブ博物公園』公式ブログなどで
(取材: 桑村ヒロシ、取材協力: おきなわワールド『ハブ博物公園』)
遺伝子汚染の果ては、両方の元の種を絶滅させてしまう恐れがあるそうです。これは大変なことですね。
■ハブvsマングース?
“ハブvsマングースのショー”って最近では見かけませんが、以前、ハブと外来種のマングースを闘わせたらマングースが勝ったそうで、それを見た方々が“マングースを野に放ったらハブが減少するかも?”と思い、奄美と沖縄でそれを実行したそうです。で、結果どうなったのか? マングースはわざわざハブとは闘わず、捕食しやすい在来の小動物たちを狙っていったそうです。奄美ではアマミノクロウサギが激減、沖縄ではヤンバルクイナが激減。どちらも絶滅危惧種となってしまいました。
このようにその島には存在しないはずの外来種を持ってきて野外に逃がしてしまうと、“島の宝”(=地球の宝)が失われてしまう危険があるのだそうです。
興味深い話は次から次へと続きました。講演終了後、今回参加した地元小学生に感想を聞いてみました。
「知らなかったことをいろいろ知ることができたので、ハブについて怖かっただけのイメージが少し変わりました」(みのりさん/那覇市)
■千石先生から沖縄へのメッセージ
——今回、千石先生が自ら名付けた講演名『沖縄という宝箱』に込めた想いを聞かせてください。
千石先生:この島に住んでいる人にとっては、キノボリトカゲなんて珍しくもなんともないと思っているかもしれないけれど、実は地球全体でみると珍しい生き物でね。ここはとても大事な島なので、あまり軽く考えず、自然をもっと大切にしてほしいと思いますよね。
——今の子供たちに、一番伝えたいこととは?
千石先生:以前は日本にもまだ自然がたくさん残っていて、東京も今では埋め立てられてしまった大森海岸などでもつい何十年か前はまだ水が綺麗で、食べられそうな魚がいっぱい泳いでいた。そういう環境を大人たちが無くしてしまって、今の子供たちには「ごめんね」という気持ちが強いね。
では今の大人たちがどうして自然を破壊してきたかというと、自然というものが大事だということをちゃんと習ってきていないんだよ。だからその大切さをぜひ学んでほしい。そういう現状だからこそ、自然とはこういう大事なものなんだということをこれからも伝えていきたいですね。
●おきなわワールド『ハブ博物公園』からお知らせ:
・8/8(日)まで『ハブ感謝祭』を実施中!
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・8/14(土)からは、
沖縄爬虫類 神秘写真展『山守の鎮座(カミノチンザ)』
が館内でスタートしますよ!
沖縄の野生のハブ・爬虫類をテーマにした巨大写真展です。
・詳しくはおきなわワールド『ハブ博物公園』公式ブログなどで
(取材: 桑村ヒロシ、取材協力: おきなわワールド『ハブ博物公園』)
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