川畑アキラ・インタビュー
“魂”のこもった歌をいつも聴かせてくれる川畑アキラさん(与論島出身)。「新譜の『親父殿よ〜ウヤウムイノウタ〜』は一生ものの歌。ぜひ生で直に聴いてほしい」と語り、5/23にはガンガラーの谷・ケイブカフェで奄美群島出身のアーティストが集結する『アマミ神ノウタ』公演にも出演しますよ!「歌は祈りだ」と語る川畑アキラさんにお話をじっくりと伺いました。
——新譜に、この1曲に込めた想いとは、どんな想いを込められたのでしょう。
川畑アキラ:元々は、テイチクのコンピレーション・アルバム『オヤジパパトーサン』に収録された“父親”をテーマに書いた曲なんですね。
これまでも島や家族のことは書いていても、ストレートに“親父”のことを歌った曲は無かったので新たな挑戦だと思って、このお話を頂いた時にはすぐ詩も曲も出来ました。
そこからリ・アレンジして、三線などを入れて、島の風景がもうちょっと見えるような歌詞にして、今回新たに出し直したのが『親父殿よ〜ウヤウムイノウタ〜』になります。
——ふるさとの島でお父さんと向き合っているようなシーンが連想される曲ですね。川畑さんにとってどのような“親父殿”だったのでしょうか?
川畑アキラ:父は地元のリトルリーグの監督をしていまして、自分も小さい頃に選手として教えられていたんですが、野球に関してはとても厳しい人で、“はたしてこれが父親なのか”と思うほどしたね(笑)。
——そしてこの曲を通して伝えたいこと。
川畑アキラ:普段言えない感謝の気持ちを込めました。
勝ったか負けたかとかよりも、家族のために一生懸命になっている父親のことを、息子は誇らしく思っていて、それを普段は言えなくてもこうやって歌で伝えたいと思ったんです。
——どんな方々に、どのように聴いてほしいですか。
川畑アキラ:それぞれに、父親との物語があると思いますので、すべての方に共通するテーマだと思いますので、この歌に想いを重ねてもらえたらと思います。
お父さん世代の方、これから父親になる方、それから自分の父親はどうだっかたなって思い返してもらうきっかけにしてもらえたらと思います。
——この新曲もまた、魂を込めて歌っているのがビシビシ伝わってくるのですが、川畑さんにとって歌とは?
川畑アキラ:歌にできる部分というのは、癒してくれる部分もあると思うのですが、やっぱり“想い”であったり、“願い”であったり、祈りにすごく近いものだと思いますんで、“歌は祈り”として、祈り・想いを込めた歌を歌っていけたらなと思っています。
出会ってきた方々や親に感謝しながら、島に生まれたこと、そしてこれから生まれてくるものに向けて歌っているんですけど、与論島の言葉にも“トートガナシ”という感謝を表す綺麗な言葉もあって、とても好きですね。
——そして5/23に沖縄のなかで、奄美群島出身のアーティストが何人も集ってコンサート『アマミ神ノウタ』公演がありますね。
出演者には、川畑アキラさん(与論島出身)のほか、大山百合香さん(沖永良部島出身)、そして朝崎郁恵さん(加計呂麻島出身)とのこと。朝崎郁恵さんとは今回初共演となるそうですね。
川畑アキラ:昔から朝崎郁恵さんのCDやライブを聴いたりしていて素晴らしい歌い手だと思いますし、その唄者さんと一緒の同じ空間で、しかも歌を歌えるのは光栄なことだと思っていますし楽しみにしています。
——奄美群島の島々は、それぞれ共通する部分もありながら、しっかりと島に個性もありますよね。
その奄美の島々から、昔ながらの島唄を聴かせてくれるベテランの朝崎郁恵さんから、今の時代に自分たちらしく歌を表現されている若手の大山百合香さんや川畑アキラさんの唄までを聴くことができるとてもいい機会となりそうですね!
川畑アキラ:そうですね、ここまでのかたちで一堂に揃うこともなかなか無いので、沖縄の方々にも以前はひとつの南西諸島として一緒でもあったので、ぜひ地元沖縄の皆さんにも楽しんでもらいたいなと思います。
——最近では、那覇ハーリーでもとても盛り上がったそうですね!
そして、5/23の公演に向けての意気込みを。
川畑アキラ:出演されるみなさんは素晴らしい歌い手の方々ばかりですし、自分も与論代表として精一杯やるのみですね。
島人ですからたまにはふざけながらも、でも音楽は真剣にやっていますので(笑)。
——最後に読者のみなさんに向けてメッセージを!
川畑アキラ:ずっと一生歌っていけるようなナンバーを書いたので、ぜひ生のライブで直に聴いてほしいですね!
※奄美のアーティストが沖縄に集結!
『アマミ神ノウタ 洞窟ライブ』
日時:2010年5月23日(日)
17時半開場 18時半開演
会場:ガンガラーの谷 ケイブカフェ(→地図はコチラ)
入場:前売2500円 当日2800円
出演:朝崎郁恵、大山百合香、川畑アキラ
MC:高英子
主催:フェイヴァリットカフェ 共催:ガンガラーの谷
後援:ryuQ、沖縄あだん会、沖縄そてつ会
※チケット好評発売中!
◎TSUTAYA那覇新都心店
◎フェイヴァリットカフェ(国際通りからパラダイス通りに入って左側)
◎ガンガラーの谷・ケイブカフェ(電話予約も可能です)
電話:098-948-4192
※小学生未満は入場無料です!(小学生以上大人料金)
(取材: 桑村ヒロシ、取材協力: フェイバリットカフェ、フライングハイ)
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