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沖縄暮らしのしきたり読本・家族まるごとお祝い福マニュアル1

沖縄暮らしのしきたり読本・家族まるごとお祝い福マニュアル1
沖縄口伝のしきたり御願(結婚式・育児・生年・家造り・引越)や、儀礼の詳しいHOW TO付きのマニュアル本が只今発売中! 作者の比嘉淳子さんにお話を伺いました。

——この新刊は、前作『沖縄 暮らしのしきたり読本(御願・行事編)』につづく待望の続編ですね。

沖縄暮らしのしきたり読本・家族まるごとお祝い福マニュアル比嘉淳子:前作は月毎の行事でしたが、今回の新刊『沖縄暮らしのしきたり読本・家族まるごとお祝い(福)マニュアル』は、沖縄のお祝い事に関する行事を大特集した本になります。それで“マル福”本と表紙に書きました。

——さらに具体的にはどういった詳細内容の本になるのでしょうか?

比嘉淳子:この本についてはですね、“人生のターニングポイント”ってあるじゃないですか。例えば、結納、結婚、出産、家造り、生年(とぅしび)など、いわゆる人生の中で大きなお祝いといわれている行事を特に詳細にわかりやすく書いています。

——今回、沖縄の祝い行事のマニュアル本を全国発売となりましたが、たとえば“生年”とかは県外だと珍しい行事になるのではないでしょうか?

比嘉淳子:ところが、京都とかでも室町時代や平安時代まで遡れば、“12年に一回の干支の生まれ年が厄年だった”そうですよ。それが沖縄では今でも残っているんですよね。元々は本土にもあったわけです。沖縄に限らず、実は本土のほうでもそういう風習が残っている地域がまだあるそうですよ。

厄年というのは元々は12年に一度のバイオリズムであるものが、省略されて現在の風習になってしまっているともいえるんですね。

沖縄暮らしのしきたり読本・家族まるごとお祝い福マニュアル1また例えば、この本の第5章には、家造りや引越について書いているのですが、家にも3年、12年、というポイントとなる期間があるんですよ。“家造りは縁起作り”とも言って、住む場所はやっぱり縁起が良いほうがいいじゃないですか。分譲に限らず、賃貸でも同じことが言えたりするんですよ。

——またどうして、このようなマニュアル本を出そうと思い立ったのですか?

比嘉淳子:今、沖縄のしきたりというものが蔑ろにされつつあって…。でも、“しきたり”というものは、私たちが“より幸せに生きるためのルール”だったんです。このマニュアル(しきたり)通りに生活を営めば、私たちが健やかに過ごせるものだったんですけど、時代がどんどん変わっていき、外国の文化までごっちゃになっていますよね。外国のものを取り入れてきた代わりに失うもの(伝統的な文化など)があって、先祖がこの土地で育んできたしきたり(結婚にしても出産にしても家造りにしてもその土地で育んできたもの)とかをもう一度取り戻していきたい…。

——その“しきたり”が現代では大変だと感じている方々もいらっしゃるけれど、先人達の知恵の結晶で、実はその土地に合った“幸せの法則”なのだということですね?

比嘉淳子:より良く生活できる為のマニュアル(=代々伝わるしきたり)だと考えてもらえたほうがいいと思うんですよ。長い年月をかけて、ご先祖たちがいろんな知恵を育んできて、それをしきたりとして残してきているのですよね。
例えば沖縄では、シーミー(清命祭)の季節が過ぎたら食べ物が腐りやすくなるのでその前に(清々しく野外で食事ができる最後のシーズンに)血族が先祖様のお墓の前に集まって食事をしたりとか、ハーリーが過ぎれば梅雨が明けるとか、生きるために培ってきた知恵なんですよね。

結婚にしても、何にしても“儀式”をすることによって、ご先祖や神様が後ろから後押ししてくれると信じられることが、躊躇している自分から一歩踏み出せる。次のステップへ進めたりしますから、そういう事を少し頭の片隅にでもおいてもらえたらそのうち体に染みついてくるので、まずはやらないよりはやったほうがいいかなと思いますね。
沖縄暮らしのしきたり読本・家族まるごとお祝い福マニュアル1
——なぜ昔から伝わるしきたりを面倒だと思うようになってきたのでしょうか。

比嘉淳子:生活が多様化してきたからだと思うんですけど…。
文明がどんどん進むと“心(精神文化)”が置いて行かれて、お金に頼ればすべて満たされるかのような即物的な考え方になってしまってきていて、「ウートートー(拝み)しなくても、働いてお金さえ稼いでくれば、お金でなんでも出来る」と思ってしまっていますよね。

でもね、たとえば毎朝ヒヌカン(火ヌ神)のお水を代える事というのは、前日に嫌な事があっても水に流す(汚れを清らかに流す)という意味もあって、朝のほんの一時、ひと手間を掛けることを面倒くさく思ってしまうことは、黄色信号だと思うんですよね。
(つづく)

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(比嘉淳子+チームくがに著/
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Posted by ryuQ編集室 at 2009年12月22日   09:00
Comments( 0 ) 沖縄の芸能・文化
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