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cobaインタビュー

cobaインタビュー
世界的な活躍で知られる最も有名な日本人アコーディオニスト・coba。おきなわワールド隣りのガンガラーの谷『ケイブ・カフェ』にて、cobaの鍾乳洞ライブ『魂の音楽祭 マブイオトvol.1』が11/21に行われた。完全SOLD OUTとなったライブの直前にインタビュー取材が実現! そして演奏直後にも追加コメントを頂くことができました。cobaさんの“生”メッセージをぜひ読者の皆さんとシェアしたいと思います。(参加者の感想コメント付き)

——沖縄ではこれまでも何度も演奏されてきたかと思いますが、cobaさんにとって、沖縄とはどういう場所なのでしょうか?

coba:僕が沖縄に関して以前から感じていることは、本来、人が生きる姿を、沖縄はまだ失っていないなと思うんですよ。生きるべき姿、そういった感覚をまだ持ち続けていますよね。
沖縄にはとてもパワーを感じるし、その源は“人”。その“人”を育んでいるのが自然、水や食べ物だったり。たとえば、生命力に溢れた原種に近いような食物を食しながら。そして、人と人とがものすごく近いですよね。相互に支え合っている。そういうところに惹かれるし、沖縄の人たちは感性豊かで優しさがあって。それはとても居心地の良いことですよね。そういうことが僕らを惹きつけている大きな魅力のひとつだと思うんです。
coba,(c)ガンガラーの谷,photo_by_KUWA
そして先日沖縄のラジオ番組に出演した時に、パーソナリティーの方が「沖縄というのは死後の世界と生きている世界とがすごく近いんですよ」と語るんですよ。スピリチュアルな場所だという事になるんだと思うんですけど、とっても素敵な言葉だなと思ったんですね。

——今回コンサートホールではなく洞窟で演奏されますが、洞窟で演奏されるのはこれが初めての出来事になるのでしょうか?

coba,(c)ガンガラーの谷,photo_by_KUWAcoba:洞窟でコンサートというのはこれまで無いですね。初めてですし、コンサートホールではなくて洞窟で演奏するというのは、自然に抱かれて演奏する訳ですね。
自然というと、動物、植物というものは、共存していくということがとても必要で、今、まさに人間に問われていて、ともすれば、質よりも量になりがちなこの文明社会の中でそれを求めすぎてしまうから、自然が壊されて、地球がどんどん壊れていく。そしていつの間にか、自然が枯渇し、自分たちを生んでくれた地球自体そのものを壊してしまうという、本末転倒な結果を人間は冒そうとしているのですよね。

大好きな建築家・アントニオ・ガウディー(スペイン)が、「芸術におけるすべての回答は偉大なる自然の中にすべて出ています。ただ私たちは、その偉大な教科書(自然)を紐解いていくだけなのです」というような名言を残しているんですよ。僕はその言葉が大好きで、まさにそこに倣うべきだと思いますし、このガンガラーの谷という自然の芸術作品ですよね。この中で音楽を奏でてみたい。

それと、この谷と人とが共存してきたという事もふまえて、ここに眠る多くの魂、そして現在もここに生きて暮らしている人々、そしてこれから生まれくるであろう未来の人たちを含め、“過去から現在、現在から未来へ”という、その“命の受け渡し”をしていく者たちが集って、ここに想いを馳せて、そして音楽を楽しむという宴を囲む。そういう象徴的な意味合いを持ったコンサートになるんだろうな、という事を強く感じて。

それでせっかくコンサートをやるんだったら、もっと多くのアーティストさんたちに知ってもらって、興味を持ってもらい、もっといろんな人が集う事ができたらいいな、という気持ちを込めて“魂の音楽祭 マブイオト”と名付けたんです。

やっぱり今こそ、魂を大切にする時なんだろうなと思いますね。

coba,(c)ガンガラーの谷,photo_by_KUWA——そういうことをつい忘れかけてしまいそうになりますよね。自然とのつながりが見えなくなって、過去や未来への想像が足らなくなったり、目に見えるものだけでなく見えない気配とかも感じにくくなって…。

coba:人間を中心として自然があると思ってしまいますが、その逆ですからね。我々が自然から育まれて、恵みを受けてきた訳ですから、そこから受けてきた恩恵を我々も返しながら、与えて頂く(共存)。それこそ、命の受け渡しというのは、人間同士だけでは無いと思うんですね。

——ということは、今回、洞窟の中で奏でられる演奏は、お客さんはもちろんのこと、自然も一緒に饗宴、ということになるのでしょうか?

coba:そうですね。ガンガラーの谷には、古いお墓もあって今も旧盆などの家族行事には縁者の方がそこに集まって宴を設けているいうお話を伺ったんですけど、これは沖縄にしかない風習だなと感じたんですよね。
それにならう訳ではないんですけど、時期を決めて、今後少しずつ共演者も増やしていこうと。それで、魂の音楽祭を“vol.1”と謳っているのは、これからも継続していくつもりなんですね。

そういう初心に返って、自分自身を確認し合える場所みたいな感じかな。それは我々も気持ちと元気を差し上げられたら、それはもう素晴らしいと思うんですよね。そんな想いを込めて演奏もしたいなと思っています。

演奏直前のインタビューに、想いのこもった熱いメッセージをくださったcobaさん。
そして実際に鍾乳洞の中で魂を込めたcobaさんの生演奏を聴いたお客さんからも感想を伺いましたので、生の声をご紹介したいと思います。

ケイブ・カフェ長嶺敦子さん:鍾乳洞でアコーディオンの音がこんなにも響くんですね。この洞窟内での生演奏がとても優しい波動で心地よくて、そのまま目を閉じて聴いていたい感じでした。

又吉レオさん・ユキノさん:アコーディオンの生演奏を聴くのも初めての体験だったのですが、洞窟の中で低音が響いて凄かったですね。

伊波あゆみさん:とても、素敵な音楽祭でした。会場に入場する際に通った木々の間、とても澄み切っていて気持がよく、思わず両手を広げてしまいました。
cobaさんの素敵な演奏となんともきれいなアコーディオン、美しかったです。途中、何度か洞窟の天井を見上げたり、cobaさんのバックで揺れる植物も楽しんでいるかのようでした。
cobaさんの趣意書を読み、当時のことをステージでお聞きしましたが、なんて素敵なめぐり合わせなんでしょう。この大自然に感謝、感謝ですね。
「私たちは招かれた」という言葉に、これからの使命を感じました。本当にこれは魂の音楽祭だなと思いました。

演奏直後のcobaさんにも再びお話を伺うことができました。

——今回、鍾乳洞での演奏はいかがでしたか? ぜひ感想をお聞かせください。

coba:本当に、あったかかったですね。お客様もそうですし、過去の魂というのかそういう存在も感じながらとても賑やかでしたね。生きることの喜びを感じましたね。限られた時間の中で生きなければならないこそ、大事に生きなければならないし、また次の人たちにつないで残していかなければならないものを、きちんと清く一生懸命生きなければならないんだな、という事を演奏しながら感じて。きっとこれは、ここに眠る太古からの人たちの魂のおかげだなと感じましたね。

思っていた通りというか、いや、思っていた通りではなく、思っていた以上でしたね!
ケイブ・カフェ

洞窟ライブ「魂の音楽祭 マブイオトvol.2」
日時:2010年11月20日(土) 18:00開場 18:30開演
会場:ガンガラーの谷 ケイブカフェ
入場:前売 着席4500円 ←完売致しました。
    スタンディング3500円 ←発売中です!
        当日は各1000円増
出演:coba、熊谷和徳
主催:ガンガラーの谷 協賛:35COFFEE、おきなわワールド
プレイガイド:イープラス(ファミリーマート)
       リウボウ(パレットくもじ8F)、TSUTAYA那覇新都心店
       照屋楽器店、ガンガラーの谷
       チケット好評発売中!


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Posted by ryuQ編集室 at 2009年12月04日   09:00
Comments( 0 ) 沖縄の人々
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