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最強の怪物バンド・シカラムータ来沖直前インタビュー!

シカラムータ
最強の怪物バンド・シカラムータが沖縄にやってくる。しかも沖縄初上陸。今回10人以上のメンバー編成で来沖するという大所帯のシカラムータは、Soul Flower Unionのサポートメンバーとしても知られる大熊ワタル(沖縄では大工哲弘の名盤『ウチナージンタ』にも参加)を中心に、渋さ知らずオーケストラのメンバー、元かぼちゃ商会、怪物変拍子ドラムの吉田達也、ギターの名手・桜井芳樹などが参加。想像するだけでも凄そうな音楽が、今回、生演奏で楽しめるという。県民大会直前の11/6(金)と11/7(土)に、もうひとつの歴史的な瞬間の現場にぜひ立ち会ってみませんか!

——沖縄でシカラムータのライブは初となるそうですね?
沖縄の皆さんに向けてぜひ自己紹介もかねて“シカラムータとはどのような音楽”なのでしょうか!


大熊ワタル:今までも沖縄には何度もお邪魔していて、9月にも『ピース・ミュージック・フェスタ'09』にソウル・フラワー・ユニオンのサポートメンバーとして来沖したばかりですが、“シカラムータとしては初”なんです。

僕はちょうどパンク世代の第2波というかポストパンクの走りで、最初の頃はノイズや実験的なロックを模索していたのですが、だんだんフリージャズや民族音楽にハマっていき、25歳くらいの頃、友達の紹介でチンドン屋と出会いました。

もともとサーカスや街頭芸能みたいなのには漠然とあこがれてたのですが、やってみたらチンドンのリズムもファンキーだし、ベテランの楽士さんたちの演奏も、昔のジャズみたいに味があって、病みつきになってしまって…。

それまで管楽器には縁がなかったのですが、友達から古いクラりネットを貸りて、練習をはじめて、チンドンで街頭デビューしたんです。

初めは冗談半分で、20代半ばにもなって、これからクラリネット奏者になるなんて夢にも思ってなかったんですが、どんどん面白くなって、チンドン的な要素と、アバンギャルドをミックスしたら面白いはずだ!なんてアイディアがふくらんでいって。
それに、同じ頃、アジアやバルカンのブラスバンド、ジプシー(ロマ)の楽団もそうですけど、世界中にチンドンの親戚みたいな路上の音楽があるんだと分かってきて、こりゃ面白いぞと。

でも、バンドがカタチになるまで10年くらいかかりましたけどね。オリジナル曲と、トラッドなどのカバーと半々くらいで、はじめはあえてチンドン色は表に出してなかったのですが、途中から、マネージャーのこぐれみわぞうがチンドンを始めたこともあり、現在形のチンドン−「世界初のスラッシュチンドン」なんて触れこみで(笑)やってます。

簡単にいえば「踊れるアバンギャルド」「ワールド盆踊り」って感じでしょうか(笑)。
シカラムータ

——シカラムータの大熊ワタルさんと沖縄といえば、大工哲弘さんともつながりがあるそうですね。また沖縄の音楽についてコメントあればぜひお願いします。

大熊ワタル:もともと沖縄音楽に関心はあったのですが、ヘソ曲がりなたちで、ブームと言われると二の足踏むところがあったんです。でも、シーサーズという女性バンドで、沖縄や沖永良部とか、はては小笠原とか台湾まで含めた、いろんな島々の音楽に触れるようになって、ぞっこんになりました。

大工さんとは、'94年の『ウチナージンタ』で初めてお手伝いさせてもらいました。梅津和時さんの下で共同プロデュースという肩書でしたが、「沖縄を返せ」が「沖縄に返せ」に変わっていく現場に立ち会ったり、'95年の県民大会の頃、大工さんと各地を演奏で回ったことは忘れられない思い出ですね。

もちろん嘉手苅林昌さんとか大城美佐子さんとか大好きで、本当に沖縄すごい!と感心するばかりです。ほかでは、てるりんさんのワタブーショーの初期の頃も大好きですね。晩年、リズムマシンでひとりでやられてたのもよかったけど、やはり仲本興次さんのドラム最高です!

ああいう手作りのエンターテインメント、演芸度が高いものって無性に好きなんです。現役では照屋政雄さんがそういう感じですよね。


——'95年の県民大会から14年目、こんどの日曜日にも県民大会が行われるタイミングとも重なって、その2日前からはシカラムータライブが続きますね。
ところで、今回来沖されるシカラムータのメンバーですが、錚々たる顔ぶれですよね!(今回、ルインズの吉田達也、ほか)
このメンバーによる楽団の生ライブ、凄いことになりそうですね。


大熊ワタル:シカラムータの自慢はメンバーが凄いんです。
ルインズの吉田達也は怪物変拍子ドラマーで世界的な存在だし、渋さ知らズ(川口義之、北陽一郎、ギデオン・ジュークス)や、栗コーダーカルテット(川口、関島岳郎)、ロンサムストリングス(桜井芳樹)とか、それぞれがすごいプロジェクトやってる人たちです。太田惠資さんもセッションマンとして、マイナーから超メジャーまで、ものすごい売れっ子です。

バンドとしてはこれからも決してメジャーにはならないだろけど(笑)、もう立派なスーパーバンドですよね。その筋では世界的にいけてるんではないかと思いますね。
シカラムータ

——そのシカラムータはこのたび、結成15周年を記念して沖縄で初ライブとのこと。沖縄の皆さんに、どんなところを聴いて観て楽しんでほしいですか。ライブへ向けての意気込み、メッセージなどもお願いします。

大熊ワタル:シカラムータはだんだん人数が増えてきて、最大10人くらいですけど、大勢だと楽しい半面、経費の問題なんかで、なかなかツアーが難しいんですよね。
でも、今年は15周年という節目で、ふだん行かないところにも足を延ばしたいねってことで、赤字覚悟で沖縄もブッキングしてみました。大好きな沖縄で自分たちの音楽もバッチリ聴いてもらいたいからです。

最近は、どんどん曲のスケールが大きくなってきてるし、演奏も同じ曲やっていても、毎回違っていつも面白い。たぶんメンバーの顔を見てるだけでも楽しめると思います(笑)。

あと、6日(金)と7日(土)では、7日(土)のほうがアコースティックライブということもあって、かなり選曲が変わります。もちろん、両日とも来てもらっても絶対後悔しないと思いますよ。

6日(金)のほうはテューバが二人います。テューバの低音って空気の振動だし人力だから、大音量で聴いてもふんわりしていて気持ちいいんです。それがステレオで聴けるんですよ。これはヤバいです(笑)。6日はデカめの音で、ぜひ人力ボディーソニックの快感を確かめに来てください。吉田達也のドラムも6日のみです。

7日(土)はカフェなんでドラムは厳しいかな〜ということで、そうなったのですが、そのかわり、7日の方は、世界各地のトラッド、とくに沖縄の人にはピンとくるかもしれないようなレベルミュージック(抵抗の音楽)中心に演奏します。宜野湾だし、タイミングも、ちょうど県民大会の前日になってしまって。みんな忙しくてライブに来てくれるのかなって心配はありますが(笑)。でも、これも何かの縁だなと思いますね。

新譜『裸の星』ちょうど、もうすぐ3年ぶりの新譜『裸の星』というアルバムも出るところで、正式りリースは来年の年明けですけど、配信で今月から何曲か聴けるようになります。レコミュニ(今月からOTOTOYと改名)というところなので、ぜひ予習がてらチェックしてみてください。

最強の怪物バンド・シカラムータ来沖直前インタビュー!
さぁ、どんな音と出会えるのだろう。6日(金)は桜坂セントラル、7日(土)はカフェユニゾンで、彼らの音楽を実体験してみよう!

シカラムータ公式HP:
→ http://www.cicala-mvta.com/

(by. KUWA)


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Posted by ryuQ編集室 at 2009年11月04日   09:00
Comments( 0 ) 沖縄の人々
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