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【対談5】新城和博(ボーダーインク)×桑村ヒロシ(KUWA)

【対談5】新城和博(ボーダーインク)×桑村ヒロシ(KUWA)
琉球の島々と、どのように向き合って写真を撮っているのか、もうひとつの“シマとの対話”(琉球メッセージ)。編集の新城氏と写真担当のKUWAとの貴重な対話シーンの続編です。

シマとの対話新城和博:この本の中でもたくさんの自然の風景を撮られていますが、沖縄の自然とはいっても、いわゆる“青い海、青い空”ではなく、もっと深い色の景色ですよね。

桑村ヒロシ(KUWA):実は、風景を撮ろうと思って撮ったものでもなく、何かを取材したあとに現れる虹とか、空の表情(雲や光)の変化を撮って記録してきたんですね。ですので実は車を走らせながら撮っている写真も何枚かあったりします。

新城和博:意外にも、写真を撮りに行こうと思って撮影に出掛けたりとか、そのワンカットのためにずっとシャッターチャンスを待ちかまえていたという訳では無いのですね!

そして、本のジャケット表紙の写真ですが、木の根っこですよね。それがこの本のイメージでもあったと思うのですが、“木”、それも“根っこ”に注目したというのは?

【対談5】新城和博(ボーダーインク)×桑村ヒロシ(KUWA)桑村ヒロシ:今回の表紙写真は、モノ凄い存在感のガジュマルの根でした。そこにいい光が差し込んでいたので思わずカメラのシャッターを切ったものです。待ちかまえていた訳では無く、逆に待ちかまえられていたのかもしれないとさえ思うような瞬間でした。

新城和博:これまでの桑村さんの行いが、シマに導かれてきたという印象が、僕の中では強いんですよね。

桑村ヒロシ:この表紙写真の場所については後で詳しく知ったのですが、発売されて表紙が公開された後に「ここは昔からの聖地ですよ」と聖地の名前を教えてくださる方がいらっしゃいました。祠や香炉などの目印は無いのですが、実は古くからずっと存在している聖地だったのです。

新城和博:そのほかにも、グスク(城)の写真もこの本に掲載されていますよね。

桑村ヒロシ:沖縄のグスク(城)が本土のお城と少し違うのは、聖地でもあるという事のほか、“村(シマ)のはじまり”というところもありますよね。人々を護る聖地を中心に集落(シマ)が形成されていき、のちにグスクとなるところもあったり。そういう意味では、グスクは“シマ”を凝縮した場所ともいえるのかなと。

新城和博新城和博:今回、本を造るにあたって、ryuQ連載時とはまたひと味違う写真のセレクトについてのポイントはありますか?

桑村ヒロシ:ryuQ連載時は毎週平田さんの原稿と写真を同時に出し合っていたのが醍醐味でもあったのですが、今回、本というメディアへと生まれ変わるのなら、じっくりと整理(セレクト)してみようと思いました。再編集は大変な作業でもあったのですが、自分の手で製作するのは楽しみでもありましたね。

また、自分が写真を撮る時は、絶対トリミングで撮っているので、写真の端から端までノートリミングで写すスタイルなんですね。ryuQでは写真をノートリミングのまま掲載できたのですが、今回は本ということで、その本の版型のほうに合わせて写真(の天地左右)をカットしなければならなかったのです。ですからどうしても自分自身の手でキリトリたかったんですよね。

新城和博:そういう意味では、自分の過去の作品との対話でもあった訳ですね。本に生まれ変わって、新たな読者との出会いがあると思うのですが、みなさんにどのように読んでもらいたいですか?

桑村ヒロシ:どのページを開いても1話ずつ物語がありますので、そこから何かを感じ取って頂けたらと思います。

新城和博:平田さんの言葉にメッセージ性があるように、桑村さんの写真にメッセージ性みたいなものは込められているのですか?

KUWA桑村ヒロシ:僕とかは媒体(メディア)という殻の入れ物であって、まっさらでニュートラルな媒体ですね。被写体からうったえてくるものがあるから、それを取材撮影したいと思い、向き合っています。

ですので僕の意思というよりは、写真(に写った)の向こう側(例えば“シマ”)から何かメッセージを受け取ってもらえたらと思っています。

新城和博:これまでの沖縄の本では、なかなか無いタイプの本だと思います。
ジュンク堂(D-naha)、リブロ(パレットくもじ)などいくつかの書店では、桑村さんのミニ写真展も展示中ですので、ぜひ見てもらいたいところですね。

(→対談インタビュー[第1話]のバックナンバーを読む)
(→対談インタビュー[第2話]のバックナンバーを読む)
(→対談インタビュー[第3話]のバックナンバーを読む)
(→対談インタビュー[第4話]のバックナンバーを読む)


書籍版『シマとの対話 【琉球メッセージ】』
文:南島詩人・平田大一/写真:桑村ヒロシ
出版:ボーダーインク
発売日:7月31日
価格:¥1500(+税)
通販:てぃーだショップにて好評発売中!(→コチラ)

(聞き手: 新城和博/ボーダーインク)


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Posted by ryuQ編集室 at 2009年08月27日   09:00
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