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2009年01月02日

上原知子インタビュー(新春スペシャル第2弾)

上原知子インタビュー
新春インタビュー第2弾は、りんけんバンドの歌姫・上原知子さんが“原点”と“現在”を記録・表現したという純粋な沖縄民謡のソロアルバム『多幸山』がリリース間近('09/1/26発売)。“こんなソロアルバムを待っていました!”というファンも多いことでしょう。上原知子さんへのスペシャル・インタビューをお届けします。

——林賢さんのソロアルバムリリースに続き、上原知子さんも5枚目となるソロアルバム「多幸山」をリリースされますね。

上原知子:林賢さんは“一時停止(pause)”でしたけど(照屋林賢さんインタビュー参照→リンク)、私は“振り返って”みました(笑)。果たして、これまでの自分は何だったんだろうと。

——確かにジャケットも子供の頃の上原さんのお写真ですし、何よりも今回は唄三線による島唄のアルバムです。これまでとは違う方向性のアルバムをリリースしたのには、大きなテーマがあったんですね。

上原知子:糸満ヤカラーズのメンバーとして6歳からステージに立って、唄と三線を弾いていました。ヤカラーズは家族でやっていましたから、それが家業であり、生活だったんですよね。学校も行きながら仕事も両立する“働く小学生”だったんです(笑)。今やっているりんけんバンドの音楽とは違うモノですが、この時代があったからこそ、いまの自分がいるんですよね。

——なるほど、今回のアルバムはその頃の上原知子というか、ご自分の原点に立ち返ったモノなのですね。

上原知子:このアルバムは、“原点の私であり、現在の私”でもありますね。
それから当時の私の世界というのは、シンプルなものでした。唄と三線、せいぜい太鼓が加わるくらい。それが20歳を過ぎた頃、あまりにも音のないシンプルさがだんだん物足りなくなってきたんです。

——そんなとき、林賢さんに出会われたのですね。

上原知子:林賢さんの音楽は、それまで自分がやっていた音楽とはまったく違うモノで新鮮でした。当時は今のりんけんバンドとも違っていましたけどね。でも林賢さんの音楽を聴いたときにやってみたいなぁ、歌ってみたいなぁと思ったし、“あっ、私はこういう音楽をやることになるのかなぁ”という予感もありましたね。

——そして実際にりんけんバンドに加入することになったんですね。

上原知子: それから20年が経ち、ふと自分のルーツを振り返ってみたんです。

今私が使っている三線は父(上原長孝氏)の形見なんですが、実は私、自分の三線をずっと持っていなかったんです。3、4年前、実家にある何本かのうちの一本が自分の元に来ました。

それで昔弾いていた曲をその三線で弾いてみたら、これが意外に弾けてしまうんですよ。早弾きにも挑戦してみましたが、なんと覚えていたんですよね(笑)。大人になってから覚えるのとは違いますね。

——やはり子供の頃に習ったことは、カラダに染みついていますよね。

上原知子:で、林賢さんに「私、昔こんなの歌ってたよぉ」って聴かせたら、「じゃあ記録しよう。歳をとってから聴くのにいいさぁ」って録音することになったんです。

——もしかして、それがこのアルバムになっていったんですか?

上原知子:最初は記録って言ってたんですけどねぇ(笑)。

——それが一曲一曲増えていって、結果的には一枚のアルバムになっていったんですね。

上原知子:父から習った曲に加え、子供の頃は父がまだ早いからと唄わせてくれなかった恋愛の歌も入っています。子供は祝い歌のようなおめでたい歌だけ唄っていればいいと教えられていたので、レパートリーが少ない(笑)。

でももう大人になったので(笑)、恋の歌も唄ってみようと。弾いてみたら、ステージでも歌ったことがないし、習ったわけではないのに自然と弾けてしまったんですよね。父は民謡研究所もやっていましたから、子供の頃は寝ていても民謡が流れていました。 それがいつの間にか身についていたんでしょうね。

——そういう意味では、このアルバムが本当のファーストソロ・アルバムといってもイイかもしれませんね。これまでは“りんけんバンドの上原知子”のソロ・アルバムって感じでしたが、このアルバム「多幸山」は“上原知子さん個人”としての初ソロ・アルバムという印象を受けます。

上原知子:今回は林賢さんの手を借りずに、唄、三線、そして太鼓と、すべて自分でやっていますし、選曲も“歌いたいのだけ歌いなさい”と任されましたからね。そうとらえていただいて良いかもしれませんね。

——最近は民謡もいろいろな楽器が入るようになってきましたが、このアルバムはとてもシンプルですよね。

上原知子:私は本当は心配だったんですよ。音が足りないような気がして、レコーディング中も林賢さんに“音が足りなくない? 大丈夫?”ってきいていましたから。でも林賢さんには「そんなガチャガチャ音を入れたら邪魔だよ」って言われて。ずっとバンドサウンドの中で歌ってきましたから、フッと音がなくなると不安なんですよね。「せめて三板だけでも叩かせて」って叩いたら、林賢さんに「邪魔なんだよね。何もいらないよ」って言われました(笑)。

——ちなみにレコーディングにはどれくらいの時間がかかったのですか?

上原知子:このスタジオ(レコーディングスタジオ『アジマァ』)には5回くらいしか入っていないと思います。やり直すつもりでスタジオに入っても、林賢さんは“大丈夫”ってやらせてくれないんですよね。

私も“ま、記録だから。これがいまの私だからいいか”って納得しちゃうんですけどね(笑)。

——ところが、それが見事に完成されたものだったんですね。
そして最後に、読者の皆さんへのメッセージをお願いできますか?


上原知子:2009年も皆さんが幸せでありますように。

それから、ついででも良いので(笑)、私のアルバムも聴く機会があったらぜひ一度聴いてみてください。

りんけんバンドのリーダー・照屋林賢インタビューは→コチラ
※上原知子さん情報は、りんけんバンド公式HPにて。
 りんけんバンドのライブでは、知子さんの沖縄民謡コーナーも
 あるようですので、ライブスケジュールも要チェックですね!
http://www.rinken.gr.jp/

(文:PORCO、編集:KUWA、取材協力: アジマァ)


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この記事へのコメント
初めまして、南米のアルゼンチンからです。

 沖縄の唄サンシンの素晴らしさがにじみ出ていることでしょうね!
帰ったら必ず聞きます。

 これからも、心をなでる音楽を期待しております。

 お身体大切に(沖縄の宝ゆえ) 幸多かれ! 山のように!
Posted by ライズボール at 2009年01月04日 08:20
 

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