「天と地の結び(神の住む島・沖縄)」(写真家・高島圭吾)
自然は生きているからこそ通じ合えるものがあると、霊峰・富士山や白山をライフワークとして撮り続けている写真家・高島圭吾氏が、昨年辿りついたのが沖縄。
天候の優れない時期にわずか5日間で、奇跡の瞬間をとらえる事がどうやってできたのか。その感動的な写真にまつわるエピソードを、スライド&トークショーで語ってくれるそうです。それがどんな内容なのか、イベント開催前に作品の一部をご覧頂きながら、ryuQスペシャルインタビューを通してご紹介していきたいと思います。
——これまでライフワークとして、霊峰の富士山や白山の写真を撮り続けられてきたとのことですが、作品を拝見させて頂くとその圧倒的な美しさに“自然と呼応してシャッターを切っているのでは!”と感じました。大自然と向き合いながら、どのような心持ちで写真を撮られているのでしょうか?
高島圭吾(写真家):いつも撮影に入る前は、神社とかでご挨拶して、気持ちを整えてから撮影に臨みます。そして撮影に入ったら、いろんな思いを捨てて余計な執着や思惑(欲)で撮ろうとしないこと。
ある日などは尽く“ここだ”という場所に辿り着けず、それであきらめて一旦休もうとしましたら、その日はまさにその場所だったんですね。そんな時は、あぁ、いつの間にか執着があったんだ、と気づかされます。
“またしても富士の神様に一本取られてしまったぁ!”と。まぁそんなようなやり取りで、毎回の撮影がドラマであって、いつも何らかのストーリ−が生まれているのです。
そういう感じで撮り続けていますと、どこかの瞬間から(自然界と)“溶け込んでいる”んですね。雲も風も湖も深い所で通じ合うというか、この世ならざるものが連動するんですね。
それはもう、こんな時こそ冷静にと、高ぶる気持ちを抑えつつ、ただひたすら終わるまで撮り続ける!そして撮り終わったら、山(被写体の大自然)に向かって“あなたは凄い、凄すぎる!このまま大地の砂になって、ずっとここにいたい〜!”って、ありったけの賛辞を送り続けていますね。
そしてそれは沖縄でも同じ事ができたんですよ。
——その沖縄でのお話ですが、昨年は沖縄とのご縁ができ、撮影・写真展へと至ったと伺いました。その撮影では天候の悪い季節にかかわらず、わずか5日間の滞在で天候にも恵まれて無事撮影ができたとのこと。しかもその貴重な滞在期間の丸1日を“沖縄へのご挨拶”のために聖地廻りをされたとも伺いました。ぜひ、その時のエピソードなどをお聞かせください。
高島圭吾:きっかけは、伊勢で行われたイベントで、たまたま知り合った方々に富士山の作品をお見せしたのですが、その中に沖縄の方がいらっしゃいまして、もの凄く感動して下さったんですね。
その翌日、伊勢神宮にお参りに行ったんですが、打ち合わせもまったくしてないというのに、なんとその沖縄の方と参道でバッタリと再会したんです。
それは有り得ないタイミングですよ。しばらくしてから、その方が“沖縄から日本を変えましょう!”って感じで、もの凄いパワフルな“THE沖縄のお母さ〜ん!”という雰囲気の方でした。山城清子さんといいますが、その山城さんがまるで神懸かったかのように積極的に動いて下さって、全てのきっかけを作って下さいました。
聖地参拝については、富士山でも白山でもやってる事の“沖縄編”ですね。沖縄に来てみて、直に感じながら撮影を進めたかったので、沖縄のスタッフに言われるまま、聖地と言われる場所について行きまして、沖縄式の参拝でしたが抵抗なく自然にできました。
やはりどこの場所も感じるものがありましたよ。さっきも言いましたように、自然は“生きていて共鳴する”と思ってますから、敬意を表すのは僕にとってはあたり前の事ですね。
それに、挨拶もなく他人の庭を撮影するなんて、できませんもの。別な言い方をすれば、撮影の開幕式みたいな感じですかね。相撲を取る前の土俵入りみたいなもの。やるのとやらないのとでは、気持ちの入り方が全然違うんですよ。
そういう感覚が廃れてきたのは、長い歴史の中ではわずか最近の事ですよね。現代人は、物質面が豊かになってきた分、感性が鈍ってきました。それでだんだんと解らなくなってきているだけなんじゃないでしょうか?
——そうやって撮影されてきた写真を中心に、今回、沖縄のカレンダーを製作されたとの事。掲載されている写真の撮影地でのエピソードなどがいろいろあるそうですね?
高島圭吾:さっきの質問にも関連するんですが、聖地参拝した時にスタッフからいろんな話を聞いてまして、でもそのあと忘れてるんですけど、不思議な事に撮影場所を探している時に、ふと思い出してそれらの言葉が浮かぶんですよ。
例えば、作品『龍宮への扉』を撮影した場所ですが、返戸岬の参拝に行く途中にですね…“この辺りが佐手っていう所なんですョ…”って、たったそれだけなんですが、撮影場所に行き詰まっていた時に、佐手の辺りを通りかかった時に、なぜかそのフレーズが浮かんでくるわけです。
それで、ふと、海岸に降りてみたんですが、たまたま行った所が、ウミガメの産卵地でして、保護されてる浜だったんですね。
その時、なんかピンと来まして撮影を始めました。広い浜にポツリと、大きな石が埋まっている所がありまして、そこで写真を撮っていたんです。しばらく、ぼんやり海を眺めていましたが、心の中で“沖縄にも龍神様がいるのなら、この石の上に降りてきてくれェ〜!”って叫んでいたんですね。
その瞬間、通じたんでしょうね。太陽が虹の輪っかの日輪になったんです!全てが始まった瞬間でした。それから先は、行く先々で例のごとく“自然との連動”が始まりまして、それはドラマの連続でしたよ。
そして、次の日のサンセット!残波岬でのエピソードでしたが、夕陽が日輪になりまして、そのあと巨大な雲がピンクに染まり、なんと鳳凰の姿になったんですよ。そのサイン(合図)をみて、これで“この撮影の99%が成功するだろう”と直感で感じましたね。神の島・久高島にも渡るきっかけにもなりました。
実際、そのあとどうなっていったかについてのエピソードは、ここでは語り尽くせないので、ぜひまたイベントの当日(12/13, 14日)にお話しますね(べつにもったいぶる訳では無いのだけど長いドラマなんですよ)。次のお楽しみということで。
——そして今回、再び沖縄に来られるそうですね(12/13, 14日)。カレンダー展ではどういった内容になるのでしょうか。
高島圭吾:昨年はリウボウホールで写真展を行いまして、大きな反響をお陰様で頂きました。皆さんには本当に感謝してます。発表しきれなかった作品もまだまだ沢山あるんですが、やはり新作撮影ができたその時こそ、また沖縄の地で写真展をやる時だと思ってるんです。それで今回は、前回反響のあった作品をカレンダーにて発表という事になりました。
今回は、皆さんにぜひ感動して頂きたいので、スライドショーをメインにしてみました。
2009年版のカレンダーを作ってくださったカレンダーミュージアムの魚住淳子さんの、その方の真心といいますか「手作りの温かいおもてなしでファンを大切にする催しにしたい」というイベントを企画され、僕も同感なんです。
そこではリウボウでの写真展の時には気付かなかった発見や、未発表作品もふんだんに盛り込んでいます(もちろんカレンダーの作品も全て入ってます)。
スライドショーは全て僕が直接編集しましたから“真実を伝える事”ができます。皆さん、いまだかつて経験したことのない感動で、きっと癒されることでしょう。一足早い、皆様へのクリスマスプレゼントにしたいですね。また皆さんとの触れ合いを楽しみにしてますから、ぜひ心からお待ちしてますね。
(もちろん作品のエピソードについてもしっかりとお話頂く予定です。またリクエストや反響しだいで「さらに予告編として富士山編のスライドショーも用意するつもりです」との事。そして「カレンダー購入頂いた方には、お一人お一人にサインをさせて頂きますね。それから、ささやかながらプレゼントもご用意してます。」との事ですよ。)
——そして最後に、読者の皆さんへのメッセージもお願いします。
高島圭吾:沖縄はやっぱり“神の住む島”で何かに引き寄せられますよね。また日本もそうだけど、大自然は“生きている”(そして通じ合える)。なんて尊くて繊細で雄大で、そして神の住む山や海や自然を“大切に守る心”に目覚めて欲しいですね。
僕の作品に写ってるものは、本当は誰にでも見えるもので、本来特別なものでは無いはずなので、そういう事がごくあたりまえの世の中にならないかなって思っています。
そして僕の全ての作品には、合成は一切ありません。撮影時の技術のみで表現しています。
どうしてもスピリチャルな作品が多いのですが、アートとしての創作を心掛けているつもりなんで、普遍的なものを感じて頂けるはずです。
ですので、いつかどこかでryuQ読者の皆さんともまた巡り会えたらと思っています。
※イベント情報:(会場「クラリス」那覇市小禄)
高島圭吾さんの写真展「天と地の結び」の
トークライブ&スライドショーが開催決定~!
http://claris777.ti-da.net/e2454340.html
今週の13日(土)・14日(日)
両日ともに午後2時と5時です。
(時間が合わなくても高島さんは2日間ずっといらっしゃいますので
撮影時のエピソードや不思議な話などは随時聞けますよ)
・開催時間は
12月13日(土) 午後1時~午後7時
14日(日) 午前11時~午後7時
・トークライブ&スライドショー
両日ともに 2時 と 5時
・会場住所:沖縄県那覇市田原3−11−6
(モノレール最寄駅は小禄駅(ジャスコ那覇店)です。
ジャスコ那覇店より徒歩5分!沖銀/田原支店3軒隣
空港からは車で5〜7分です。)
・電話:098-859-4881
・ブログ:http://claris777.ti-da.net/
※カレンダーのネット販売先:(カレンダーミュージアム)
http://www.calendarmuseum.com/okinawa/
(取材: 桑村ヒロシ、写真提供: 高島圭吾)
(取材協力: カレンダーミュージアム、クラリス)
例えば、作品『龍宮への扉』を撮影した場所ですが、返戸岬の参拝に行く途中にですね…“この辺りが佐手っていう所なんですョ…”って、たったそれだけなんですが、撮影場所に行き詰まっていた時に、佐手の辺りを通りかかった時に、なぜかそのフレーズが浮かんでくるわけです。
それで、ふと、海岸に降りてみたんですが、たまたま行った所が、ウミガメの産卵地でして、保護されてる浜だったんですね。
その時、なんかピンと来まして撮影を始めました。広い浜にポツリと、大きな石が埋まっている所がありまして、そこで写真を撮っていたんです。しばらく、ぼんやり海を眺めていましたが、心の中で“沖縄にも龍神様がいるのなら、この石の上に降りてきてくれェ〜!”って叫んでいたんですね。
その瞬間、通じたんでしょうね。太陽が虹の輪っかの日輪になったんです!全てが始まった瞬間でした。それから先は、行く先々で例のごとく“自然との連動”が始まりまして、それはドラマの連続でしたよ。
そして、次の日のサンセット!残波岬でのエピソードでしたが、夕陽が日輪になりまして、そのあと巨大な雲がピンクに染まり、なんと鳳凰の姿になったんですよ。そのサイン(合図)をみて、これで“この撮影の99%が成功するだろう”と直感で感じましたね。神の島・久高島にも渡るきっかけにもなりました。
実際、そのあとどうなっていったかについてのエピソードは、ここでは語り尽くせないので、ぜひまたイベントの当日(12/13, 14日)にお話しますね(べつにもったいぶる訳では無いのだけど長いドラマなんですよ)。次のお楽しみということで。
——そして今回、再び沖縄に来られるそうですね(12/13, 14日)。カレンダー展ではどういった内容になるのでしょうか。
高島圭吾:昨年はリウボウホールで写真展を行いまして、大きな反響をお陰様で頂きました。皆さんには本当に感謝してます。発表しきれなかった作品もまだまだ沢山あるんですが、やはり新作撮影ができたその時こそ、また沖縄の地で写真展をやる時だと思ってるんです。それで今回は、前回反響のあった作品をカレンダーにて発表という事になりました。
今回は、皆さんにぜひ感動して頂きたいので、スライドショーをメインにしてみました。
2009年版のカレンダーを作ってくださったカレンダーミュージアムの魚住淳子さんの、その方の真心といいますか「手作りの温かいおもてなしでファンを大切にする催しにしたい」というイベントを企画され、僕も同感なんです。
そこではリウボウでの写真展の時には気付かなかった発見や、未発表作品もふんだんに盛り込んでいます(もちろんカレンダーの作品も全て入ってます)。
スライドショーは全て僕が直接編集しましたから“真実を伝える事”ができます。皆さん、いまだかつて経験したことのない感動で、きっと癒されることでしょう。一足早い、皆様へのクリスマスプレゼントにしたいですね。また皆さんとの触れ合いを楽しみにしてますから、ぜひ心からお待ちしてますね。
(もちろん作品のエピソードについてもしっかりとお話頂く予定です。またリクエストや反響しだいで「さらに予告編として富士山編のスライドショーも用意するつもりです」との事。そして「カレンダー購入頂いた方には、お一人お一人にサインをさせて頂きますね。それから、ささやかながらプレゼントもご用意してます。」との事ですよ。)
——そして最後に、読者の皆さんへのメッセージもお願いします。
高島圭吾:沖縄はやっぱり“神の住む島”で何かに引き寄せられますよね。また日本もそうだけど、大自然は“生きている”(そして通じ合える)。なんて尊くて繊細で雄大で、そして神の住む山や海や自然を“大切に守る心”に目覚めて欲しいですね。
僕の作品に写ってるものは、本当は誰にでも見えるもので、本来特別なものでは無いはずなので、そういう事がごくあたりまえの世の中にならないかなって思っています。
そして僕の全ての作品には、合成は一切ありません。撮影時の技術のみで表現しています。
どうしてもスピリチャルな作品が多いのですが、アートとしての創作を心掛けているつもりなんで、普遍的なものを感じて頂けるはずです。
ですので、いつかどこかでryuQ読者の皆さんともまた巡り会えたらと思っています。
※イベント情報:(会場「クラリス」那覇市小禄)
高島圭吾さんの写真展「天と地の結び」の
トークライブ&スライドショーが開催決定~!
http://claris777.ti-da.net/e2454340.html
今週の13日(土)・14日(日)
両日ともに午後2時と5時です。
(時間が合わなくても高島さんは2日間ずっといらっしゃいますので
撮影時のエピソードや不思議な話などは随時聞けますよ)
・開催時間は
12月13日(土) 午後1時~午後7時
14日(日) 午前11時~午後7時
・トークライブ&スライドショー
両日ともに 2時 と 5時
・会場住所:沖縄県那覇市田原3−11−6
(モノレール最寄駅は小禄駅(ジャスコ那覇店)です。
ジャスコ那覇店より徒歩5分!沖銀/田原支店3軒隣
空港からは車で5〜7分です。)
・電話:098-859-4881
・ブログ:http://claris777.ti-da.net/
※カレンダーのネット販売先:(カレンダーミュージアム)
http://www.calendarmuseum.com/okinawa/
(取材: 桑村ヒロシ、写真提供: 高島圭吾)
(取材協力: カレンダーミュージアム、クラリス)
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この記事へのコメント
KUWAさ~ん
情報ありがとうございます!!
高島さんにお会いできるように、日程を調整します。
感謝、感謝!!
情報ありがとうございます!!
高島さんにお会いできるように、日程を調整します。
感謝、感謝!!
Posted by ドリアミ at 2008年12月12日 13:12
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