2008年03月10日
厳選・沖縄音楽『ryuQ100歌・3月号』

「荒木栄代表作品集」音楽センター MLS-1001「沖縄を返せ」という歌をご存知でしょうか?もちろんですよね。では、誰が作って誰が歌ったのでしょうか?やはり大工哲弘?いやいや、実はこの作品は“うたごえ”が生んだ労働者作曲家「荒木栄代表作品集」というLPの16曲の中の一曲であります。A面の5番目に収録されております。作詩は全司法福岡高裁支部が担当したということです。ライナーノーツによると、1956年、第3回九州のうたごえ祭典(大分市)で九州最初の創作発表会が開かれ、大衆投票で第1位となった「沖縄を返せ」の歌が暗すぎるという声が出たため、全九州合唱団会議の要請によって作曲者が同じ詩を行進曲ふうに改作したものということです。
私個人的にはどうも好きになれない歌詞とリズムではありますが、大工哲弘などが歌うとなぜかつい口ずさむほど時代の流れのなかで歌われたものだということを認識せざるを得ません。
「あじさい色の雨がふる」歌・流さとし ウインザーレコード AW-0015前回沖縄演歌と関連のあるレコードを3枚掲げましたが、私が最初に手に入れた演歌のレコードを紹介するのを忘れていました。流さとし(現在・琉智)歌う「あじさい色の雨がふる」であります。沖縄の日本復帰に確か前年、街には「沖縄を返せ」の歌が響き渡る頃、私はまだ中学生でありました。家業のクリーニング屋を手伝わされていた時、確か琉さとし本人だと思いますが、訪問販売で売り歩いているのを母に買ってもらったのです。後に私は彼の30周年記念コンサートの舞台監督をつとめるのですが、その時の打ち合わせで私が氏のレコード持っているがジャケットを失った事を伝えると、数少ないかつての一枚を持ってきてくれました。
●小浜 司の『ryuQ100歌』バックナンバー:
http://ryuq100.ti-da.net/c73392.html

筆者プロフィール:小浜 司(こはま つかさ)
沖縄県国頭郡本部町出身。幼少期を那覇市で過ごし、中学以降宜野湾市に遊ぶ。大学卒業後ヤマトへ。季節工などの底辺労働に従事しながら、アメリカ、東南アジア、中国、アラブの国々を旅する。沖縄に帰り、クリーニング屋の経営をしながら大城美佐子や嘉手苅林昌のリサイタルなどをプロデュース。「風狂歌人」(嘉手苅林昌)や「絹糸声」(大城美佐子)など沖縄音楽CDを多数製作。2002年、国際通りに島唄カフェまるみかなーを開く。2004年沖縄音楽デジタル販売協同組合に参画しインターネット三線教室を始める。2006年、拠点を壺宮通り(那覇市寄宮)移し、島唄カフェいーやーぐゎーを開店。沖縄音楽の音源や映像の楽しめる店として好評を博している。
島唄カフェいーやーぐゎーHP:http://www.ryucom.ne.jp/users/iyagwa/
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