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2007年10月10日

映画『黒帯』主演・八木明人インタビュー後編/空手に先手無し

映画『黒帯』主演・八木明人インタビュー後編/空手に先手無し
——今では、大晦日に格闘技番組が放送されるほどの時代ですが、
この映画『黒帯』では、そんな今の時代にあらためて、攻めるものではなく護るためのものとしての空手の心を示すものではないかと。
そのような本物の伝統空手が、映画のスクリーンに登場することになりますね。


八木明人:護身のための武道というのも、物騒な今の時代にこそ、必要とされているのもあるようで、公園に子どもを遊びに行かせるより、お子さんを道場に預けてゆく親御さんも多いですね。
また、今の時代、いじめとかも凄いですよね。
道場でその心を学ぶことで、“いじめない人間”になってもらいたいと。

——弱肉強食にがむしゃらに勝ち続けるのではなくて、弱いものを攻めずに護るということですね。
その“攻めずに護る”って結構難しいですよね。
相手が武器を持って向かってくるかもしれない可能性もある世の中で、その精神を貫くというのは、
“暴力の応酬を招くものとは対極”の“平和の心”にも通ずるものがありますよね。
そして、この映画を通して何を伝えたかったのでしょう。


八木明人:空手の精神から、人間が本来あるべき姿を描きたかったんじゃないかなと。
映画の中で英賢先生の言葉「空手に先手無し。先に攻撃してはならない」は、
例えば、身近な師の“親の言葉”に置き換えてみるなら、
“人の教えを守る”“人の道を外れない”など、人としてどうあるべきかというような事ではないのかなとも思うんです。

——なかなか、試合などではみることができない部分ですよね。

八木明人:この映画『黒帯』を通して“空手”を格闘技というか“武道”として、日本から世界へ向けて発信してゆきたいと思っています。
またこの映画をきっかけとして、沖縄の文化である空手に少しでも興味を持ってもらえたらと思います。

——この映画『黒帯』が沖縄で先行上映(10/6〜19日まで桜坂劇場にて公開中)されるのは、もちろん八木さんの地元でもありますけど、“空手”にとっても沖縄が故郷になるわけですよね。
13日(土)からの全国上映を前に、ぜひ最後にひとことメッセージをお願いします。


八木明人:“大事な何かを守ってゆく”ということに特に男子は何か感じると思いますし、
やはり映画であるからこそ、ぜひその“何か”を感じてほしいですね。

甘いマスクはまるで韓流スターのようで、インタビュー中もスクリーンの中でも物静かで穏やかな八木明人さん。
その彼が黒帯をしめて空手の型を始めだすと、今までとはまったく別人のようにきりりと勇ましい表情に変わり武道家の姿に。
もし空手からその精神が失われたら、それはただの戦闘マシーン。殺伐とした今の世の中に、武道は技術のほかその心が尊いのかもしれません。
→インタビュー[前編]を読む

(取材+文+写真: 桑村ヒロシ、取材協力: 桜坂劇場

※只今、沖縄で先行上映中!(19日まで/桜坂劇場にて)
 10月13日(土)からは、いよいよ全国上映開始です。
 →詳しくは、公式HPにて!

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