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2007年04月16日

『島や宝』宮本亜門 アンコールインタビュー


未来のこどもたちへ島の明日のために『島や宝コンサート&シンポジウム2007』が4月25日(水)那覇市パレット市民劇場で開催されます。

沖縄を代表する歌手・古謝美佐子さん、沖縄ジャズ界の大御所・与世山澄子さん、奄美島唄界第一人者・朝崎郁恵さんという本物の歌姫たちが一堂に会した今までにはない競演や、感性豊かな心で優しい歌声が魅力的な注目の弱冠17歳のシンガー大城友弥君の歌のステージ、明るく元気一杯な泉&やよいさんのトーク、環境問題を専門とするジャーナリストの寺田麗子さん、竹富島から島の自然保全に取り組んでいる上勢頭同子さん、自然に優しい新しい河川工事に取り組んでいる福留脩文さんの沖縄での取り組みや海外での実施例など沖縄で出来ることを考え提案するシンポジウムも予定されています。
開催にあたり、2006に続き今年も企画構成に携わる宮本亜門さんにお話を伺いました。


——1年経つのが早いですね

宮本亜門:沖縄の大事な自然がどんどん開発され変化しています。住んでいるとそれはあまりにも急速で驚くほど恐い速さに感じます。沖縄が大切な場所だから、その想いは強くなり、岩ひとつ、木ひとつ、どれも大事な自然だと思っています。

——自然を大切にするためにどうしたらいいのでしょうか?

宮本亜門:昨年はずーっと胸に抱えていた想いを、やっとという想いで表に出して親しい人などに声掛けしてみたら、その声掛けの輪がさらに広がり、“私も、私も”とみんな同じように思っていたことだったとわかり、思いがけずにたくさんのみなさんの参加賛同をいただいて、島の明日の未来のためにこどもたちに伝えたいと『島や宝コンサート2006』(と島や宝ゆんたく会議)を大成功に開催できました。多くのみなさまに感謝しています。

——そして『島や宝コンサート&シンポジウム2007』開催がもうすぐとなりました

宮本亜門:今年は、より具体的に出来ることはないか、考えるきっかけを提案できればと考えました。

シンポジウムに近自然河川工法の第一人者である「(株)西日本科学技術研究所」の福留脩文さんに専門家としてご出演いただきます。
まだまだ知られていないのですが、自然にやさしい河川工事をなさっている方なんです。福留さんはスイスやドイツで先駆けて取り組まれている近自然河川工法で、実際に、今、沖縄でも自然に優しい工事を担当しているんですよ。
実は去年の『島や宝コンサート2006』の開催後に行われた『ゆんたく会議』にも参加していただいたんです。その時も少しでしたが自然に向きあい、自然を大事に考えた新しい工法で取り組んでいる話をお聞きしましてもう驚いたんですね。しかも沖縄でも新しい土建工法やっていらっしゃるんですね。これは具体的な代替案のひとつだと思い、ぜひ、みなさんにも知っていただきたく、今回シンポジウムにご出演いただけることになりました。

——新しい土建工法というのはどういうものなんでしょうか?

宮本亜門:新しい河川工事方法で、たとえばわかりやすくいうと魚が戻ってくるのですね。川を生かした工法というのでしょうか、工事でありながら、魚がすめる川としての生態系を戻す河川工法があるんですね。

専門家からわかりやすく沖縄での取り組みなどの実際のお話をいただいて、工事が必要であっても、いろんな取り組みを考えてもいいのではないかという考え方や、知るきっかけになればと思っています。

——沖縄で実際行われている話などがあるのは身近により感じられそうで興味津々ですね

宮本亜門:とにかく写真をみて話をお聞きいただければ新しい土建方法に興味や理解が深まると思います。貴重な発表だと思うので是非お聞き頂きたいですね。

——また今回は竹富島から島の自然保全などの取り組みに尽力されている上勢頭同子さんが出演されるので注目されますね?

宮本亜門:そもそも私がこうして「島や宝」に携わるきっかけになった方なので、こうしてシンポジウムに参加いただけると快諾をいただいて嬉しく思っています。

——きっかけになったという上勢頭さんとはどんな出会いだったのですか?よろしければ教えていただけますか?

宮本亜門:以前にTV番組の仕事で竹富島に行った時にお世話になったのですが、竹富島といえば大変観光で人気の島です。
たくさんの観光客が日々訪れる中で、島では昔から受け継がれていることを守り、竹富ならではの土地の暮らしなど、島の人達が誇りを持って島を大事にしている姿にふれることができて感動しました。

どうしても現在において昔からのことを守るのは簡単ではなく、難しいと思うのですが、たとえば家、屋敷などの建物にしても、街並みにしても、自然の風景を大変きちんと守っている島でした。

島神様の御嶽(ウタキ)や祭りなどの歴史文化もちゃんと受け継いでいるのがわかったんですよね。素晴らしい大切なことが出来ているととても感動しました。

上勢頭さんにいろいろ教えて頂いたことを今度はみなさんにも話していただけたら、島での実例はみなさんの地域でも役立つことがきっとあるはずだから、伝えていただけたらと思っています。

小さな竹富島で島を大事にすることが実証として出来ているって素晴らしいではないですか。上勢頭さんは島の芸能伝承者でもありますので様々のお話にも期待してください。

——『島や宝 2006』からのこの1年間の中で、開催したことから、何か変化や影響など感じることがありましたか?

宮本亜門:影響や反応は個々に始まっているなぁと様々に感じています。地域ごとの特色を大事にしようという想いも、表に出始めているように思っています。それが大きな具体的な動きになっていなくてもきっと何かは始まっていると、願いもこめて嬉しく思っています。

何より、昨年は参加した人達が、今まで言い出しにくかった想いを表に出せたことだけでも大変有意義だったと思っています。

沖縄では案外、胸の内を表にすることに勇気が必要なんですよね。

移住した私でさえ、なかなか言い出せなかったわけですし。「でももう沖縄の自然を大事にしようよ」って言わなくっちゃと、危機感が凄くあったんです。この想いに賛同してたくさんの方が表に出るようになってきて、「私も想っている」と言って表現してくださったことに感謝しています。

——一人一人が手を心を繋ぎ合い大きな力になっていきますよね。さらに2007年の『島や宝』開催でまた理解が深まり、輪が広がるといいですね

宮本亜門:多くのみなさまのご理解ご協力ご支援、ご参加をお待ちしています。そして、いつか開催の必要さえなくなるような環境に戻ることを願いつつ、未来へ、沖縄を大事に継承していきたいと思っています。

——ありがとうございました
“島や宝”
一人一人の思いを一緒に繋げて沖縄を大事にしていきましょう!
最後に「島や宝運営委員会」からのメッセージの一部を抜粋して紹介したいと思います。


おじいさんが言います
「昔は綺麗だったよ」
ならば、その昔に戻しませんか?
私たちが生きているうちに
綺麗な姿を蘇らせることができるのです
この島で豊に育まれた、心と知恵とともに

美しい自然と私たちの調和した暮らし
沖縄の自然は島の宝
そして今や沖縄の自然は貴重な世界の宝
島こそがみんなの宝です

豊かな心は豊かな自然から生まれます
私たちは子どもたちや孫たちやかけがえのない世代の人たちに
この美しい世界を知ってもらいたく
心から歌い考え、声をかけ合います

(聞き手:ryuQ編集部 吉澤直美、写真:KUWA)


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